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次の日の昼休み。

約束通り誰も使っていない空き教室に行くと、すでに元太は来ていた。

「やっほーAちゃん」
「はやいね」
「はやくAちゃんに会いたくて、めっちゃ急いで弁当食べた!」
笑顔でそう言う元太は、わんこみたいでかわいい。


元太が座っている後ろの席につく。
「Aちゃんと同級生だったらこんな感じなんだ」
「なんか新鮮だよね」
「いいなぁ〜同じ教室」
「もうちょっと早く生まれてたら同級生だったのにね」
「ほんとだよ!悔しー!でもさ、好きな人と同じ教室って嬉しいよね」
「…うん」
「Aちゃんはそれを今体験してるもんね」
「そうだね」
「そのわりに、なんか寂しそうだけど」
「……」

海斗と同じクラスになってすごい嬉しい。
同じ教室にいるってだけで嬉しいし、私より少し前の方の席だから、授業中とかに横顔見たりできるし。
でも、休み時間に話したりすることはあんまりないし、海斗も昔より話しかけて来なくなった。
彼女がいるからしょうがないけど。


「あんまり話せないんだよね」
「どうして?」
「昔は特に用がなくても話しかけたりしてたんだけど、なんかできない」
「彼女に気遣ってるの?」
「それもあるかも。でも海斗も、たまに話しかけんなオーラ出してくるし」
「それはわかる!あいつそういうとこあるよね」
「幼馴染ってこういう距離感なのかなって。今までが仲良すぎたのかなって思ったりもして」
「彼女に言われてるとか?あんまり他の子と話さないでって」
「えーそれはどうだろう。まなみちゃんそういうこと言うタイプに見えないけど」
「わかんないって!女は男出来たら変わるから」
「そっか…でもそれはしょうがないよね。気持ちもわかるし」
「でも、Aちゃんが我慢する必要は全くないよ」
「うん…」

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みい(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです(;_;)完結までどうぞよろしくお願い致します! (2021年3月28日 16時) (レス) id: 8148b9aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 年下の男の子も大好きで新作を出されたと見てすぐに飛んできました!!どちらもめちゃくちゃキュンキュンします。。お話楽しみにしております! (2021年3月27日 22時) (レス) id: 962a0f2106 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みい | 作成日時:2021年3月27日 18時

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