無効化少女 (ページ46)

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第四十六話ページ46

氷結くんの個性のおかげか、オールマイトが化け物の拘束から抜け出していた
ボクは勝己の方に駆け寄り黒靄の頭がありそうなところに銃口を向ける

さっきの勝己の攻撃で確証がいった
こいつにも攻撃は通じる

「出入り口を押えられた……こりゃあ…ピンチだなあ…」

手だらけ男がそうぼやく

「このウッカリヤローめ！やっぱ思った通りだ！
モヤ状のワープゲートになれる箇所は限られてる(・・・・・)！
そのモヤゲートで実態部分を覆ってたんだろ！？そうだろ！？

全身モヤの物理無効人生なら『危ない』っつー発想は出ねぇもんなぁ！！」

『見る感じ、ゲートになれる箇所は上半身だけって感じ？
それにモヤで隠してるだけならその中に実態もあるわけだ』

「ぬぅっ…」

「っと動くな！！『怪しい動きをした』と俺が判断したらすぐ爆破する！！」

「ヒーローらしからぬ言動…」

『はは…まあ、動いたら銃弾を撃ち込まれる覚悟はしときなね。』

改めて銃口をかちゃっと突きつける
赤髪くんと出久が少し引いたのがわかったけどこればっかりは仕方ない

「攻略された上に全員ほぼ無傷…すごいなぁ最近の子供は…
恥ずかしくなってくるぜ敵連合…！」

ピリッと周りの温度が下がったように感じた

「脳無。爆発小僧をやっつけろ。出入口の奪還だ
それと…」

そのあとの言葉は声が小さくて聞き取れなかった
脳無とやらは氷結を無視してワープから元の状態に戻る

「身体が割れてるのに…動いてる…！？」

「皆下がれ！
なんだ！？ショック吸収の"個性"じゃないのか！？」

ショック吸収？
にしてはなんか…回復というか、再生してない…？あの化け物

「別にそれだけとは言ってないだろう。これは"超再生"だな」

『個性、二個持ち…？』

そんなこと人間に可能なの？

「脳無はおまえの100％にも耐えられるよう改造された超高性能サンドバッグ人間さ」

改造人間って…
こんなご時世なら出来なくもないのか…？
いやでもそれって相当やばくない･･･？

「行け脳無。」

その言葉が聞こえた瞬間、風圧が起こった

「かっちゃん！！！朱莉ちゃん！！！」

出久の声が前の方から聞こえた
…前？

「避っ避けたの！？すごい…！」
「違えよ黙れカス」
『…助けられた…？』

ってことはあれは…！

「……加減を知らんのか……」

「仲間を救ける為さしかたないだろ？さっきだってホラそこの…あーー地味なやつ
あいつが俺に思いっ切り殴りかかろうとしたぜ？他が為に振るう暴力は美談になるんだ
そうだろう？ヒーロー？」