第四十二話 ページ42
「敵ﾝン！？バカだろ！？」
「ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ！」
「先生、侵入者用センサーは！」
「もちろんありますが…！」
侵入者用センサーがあるのにも関わらず反応しないってことは…
「現れたのはここだけか学校全体か…何にせよセンサーが反応しねぇなら
向こうにそういうことが出来る"
校舎と離れた隔離空間、そこに
バカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
まあそうだろうな…
「13号避難開始！学校に電話試せ！
センサーの対策も頭にある敵だ。電波系の"
上鳴お前も"個性"で連絡試せ」
「っス！」
そっか、金髪くんも電気系か。
いいなぁ、電気系
「先生は⁉一人で戦うんですか⁉
あの数じゃいくら"個性"を消すっていっても！！
イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ
正面戦闘は……」
確かに。
あの数相手だといくら先生でも…
「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん
13号！任せたぞ」
そのまま階段を駆け下りて…てかもはや飛び降りていく相澤先生
捕縛布と個性を上手く使い敵を一気に行動不能にしていく。
先生、近接もできたんだ…。
「すごい…！多対一こそ先生の得意分野だったんだ」
『出久！早く避難するよ！分析はあと！』
このヒーローオタクは…
出久もこちらに走り出しボクもみんなに追いつこうと振り向くと
黒い靄が現れた
『な、にこれ…』
思わず後ずさり身構える
「初めまして。我々は敵連合
せんえつながら…この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは
平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
…は？
丁寧な言葉使いの中、明らかな悪意を含ませながら吐かれたその言葉に少し力が抜けた
つまりこいつらの狙いはオールマイトを殺すってこと？
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが
何か変更があったのでしょうか？
まぁ…それとは関係なく…」
よく喋る敵だなぁ…。
仕舞っていた銃にこっそり手を伸ばす
13号先生が個性を使おうとした時、二つの影が前に飛び出した
「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか⁉」
ゆらゆらと元に戻る靄。
物理効かないのはやばない？
「危ない危ない……そう…生徒といえど優秀な金の卵」
「ダメだどきなさい二人とも！」
その瞬間、黒い靄がボク達を覆い隠した
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作者名：Amia | 作成日時：2020年11月27日 13時
