無効化少女 (ページ38)

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第三十八話ページ38

「だからこそここで複数票獲った者こそが真にふさわしい人間という事にならないか！？」

ほーなるほど、それはそれでまあ一理あるな。
眼鏡君ただの真面目馬鹿ではなさそう。
ちょっと認識変わったわ…

「どうでしょうか先生！！」

「時間内に決めりゃ何でも良いよ」

寝袋…
え、寝ちゃうの？
自由だな…

多数決の結果出久に四票、ポニテちゃんに二票入って決定した

「なんでデクに…！誰が…！」
「まーおめぇに入るよかわかるけどな！」

因みにボクも出久に入れといた
勝己か出久からなら出久の方が任せられるからねぇ…

「0票…わかってはいた！！さすがに聖職といったところか…！！」

ふとそんな声が聞こえ振り向くと、眼鏡君が崩れ落ちていた。

あんた、ほかの人にいれたんかい…
やっぱ眼鏡くんのことよくわかんないわ…

「じゃあ委員長緑谷、副委員長八百万だ」

出久めっちゃカチコチじゃん。ウケる
委員長は決まり他の委員会とかは五限目に決めることになった。

昼休みになり、ボクは教室を出ようとすると出久に引き留められた

「朱莉ちゃん！一緒にご飯食べに行かない？」

『ん～ごめん、ボクお弁当持ってきてるから』

「そっか。」

しゅんとした出久に少し罪悪感はあれどボクは教室を出て校内を散策する

入学初日に助けてもらった先輩…通形先輩と天喰先輩、波動先輩所謂ビックスリーというとてもすごい先輩方に助けてもらったみたいで。

こんな機会めったにないのでせっかくだから、仲良くさせてもらっている

今日も、波動先輩と一緒にお昼食べる予定だし

『あっ、波動先輩！』
「あ～！朱莉ちゃん！こっちこっち！」

髪をふわふわとさせながら手招く先輩。
この人ほんとかわいいなぁ…目の保養だ。

「ねえねえ！朱莉ちゃんの個性ってなに？私気になるの！」
『ボクの個性ですか？えっと…』

説明しようとした時警報が鳴り響いた

「『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい』」

『セキュリティ3…？』

「校舎内に誰かが侵入したってことだよ！私が今まで通ってきた中でもこんなことなかったよ！」

『それって相当やばいことなんじゃ？』

ボク達は呑気に話してるけど相当ヤバいことなんじゃ…
慌てて立ち上がろうとしたボクを波動先輩はぽんぽんと叩いた

「大丈夫みたいよ！ほら、あそこ！」

『あれって…報道陣…？』

今朝のマスゴミがまだいたんだ…
てかどうやって入ってきたんだろ…