第三十話 ページ30
着替えに手間取って遅れちゃったみたい･･･
グランド・βに向かうとほぼ全員が揃っていた
「みんな、集まったみたいだし始めようか有精卵共！！！
戦闘訓練のお時間だ！！！」
周りを見ると意外とみんな露出高めだったりするなぁ…
ボクはほぼ露出ゼロのだぼっとしたやつだから、ひっかけて裾を破るなんてことないように動きも注意しなきゃ。
一塊になりオールマイトの説明を聞く中、なんかロボットっぽい人が挙手した
「先生！ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか！？」
あ、あのロボットっぽい人眼鏡くんだったんだ。
あれも結構重そうな装備だな
「いいや！今回はもう二歩先に踏み込む！
屋内での
対人訓練･･･！
最初の授業でもうそんな事るんだ･･･
「敵退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ」
「監 禁・軟禁・裏商売…このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は
裏商売…薬とか密輸武器とかってことかな…。
そっか、ヒーローはそういうことも担当内なのか。
「君らにはこれから『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて
2対2の屋内戦を行ってもらう！！
ただし、一組だけ3対2になるぞ！」
一組だけ3対2か…
基礎もやらずにそれはきつそうだな…
「基礎訓練もなしに？」
「その基礎を知るための実践さ！
ただし、今度はぶっ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」
確かに、ロボの場合は一応実弾使ってたけど人相手で訓練だと怪我させるわけにはいけないから実弾は使えないか…
BB弾はあるけど訓練とはいえ殺傷能力を落としていいのかな…
あとで個別に聞いてみるか
「勝敗のシステムはどうなります？」
「ブッ飛ばしてもいいんスか」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか……？」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか」
「このマントヤバくない？」
一気に喋りすぎでしょ…
てか最後に限ってはホントに喋んなくていいことだし。
「いいかい⁉状況設定は『敵』がアジトに『核兵器』を隠していて『ヒーロー』はそれを処理しようとしている！」
設定が超アメリカンなうえにカンペ読んでる…
まじで教育に関しては新米なんだなぁ…
「『ヒーロー』は制限時間内に『敵』を捕まえるか『核兵器』を回収すること
『敵』は制限時間まで『核兵器』を守るか『ヒーロー』を捕まええること！
コンビ及び対戦相手はくじだ！」
なるほどなぁ…とことん実践形式って感じだな
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作者名：Amia | 作成日時：2020年11月27日 13時
