第二十四話 ページ24
「個性把握…テストォ！？」
体操服に着替えグランドに出ると相澤先生にそう告げられた
「入学式は⁉ガイダンスは⁉」
先ほどの茶髪の女の子が叫ぶが相澤先生は気にせず話を続ける
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
確かに。まあ、ボク的にもそーゆう式長ったらしいだけで嫌いだったからない方が嬉しい
「雄英は"自由"な校風が売り文句。そしてそれは"先生側"もまた然り」
…つまり？
どういうことだ…？
「ソフトボール投げ、立ち幅とび、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈
中学の頃からやってるだろ？"個性"禁止の体力テスト」
あーやってたなぁ。
「国はいまだ各一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない
まあ、文武科学省の怠慢だよ」
この人、先生よね…？
こんなこといっても大丈夫なんかな…
「爆豪、中学のときソフトボール何ｍだった」
「…67ｍ」
「じゃあ"個性"を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。
早よ、思いっきりな」
「んじゃまぁ…
死ねえ！！！！」
…死ねって…
ほんと言動はヒーローらしくないというかもうまんま敵なんだよな。
「まず、自分の『最大限』を知る
それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
705ｍ…流石というかなんというか…
「なんだこれ！！すげー
「705ｍってマジかよ」
「"個性"思いっきり使えるんだ！！
流石ヒーロー科！」
個性ありきの体力テストねぇ…
まあボクの個性は関係ないんだけどね。
「……面白そう…か」
ふっと相澤先生の雰囲気が変わり少し体が強張る
なんか、とても嫌な予感がする…
「ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい？」
「よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」
…え？
「はあああ！？」
まじでか
八種目トータルって…
「生徒の如何は
ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」
「最下位除籍って…！
入学初日ですよ⁉いや初日じゃなくても…理不尽すぎる！！」
雄英なら別に理不尽すぎってわけてもないでしょ。
エリートを育てるためにふるい落とすため、除籍でもおかしくはないとボクは思うけどね
まあ、雄英に入学できた初日に除籍ってのも少し不満に思うのも仕方ないか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Amia | 作成日時：2020年11月27日 13時
