無効化少女 (ページ22)

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第二十二話ページ22

時間が流れるのなんてほんとあっという間で

気付いたら春。入学の季節
それは高校生活の始まりだった

『ネクタイ…慣れないな。』

スクールバックに必要なものを詰め込み、家を出る

時間はたっぷりあるものの雄英って広いからね。
もし迷って遅刻とかそんなダサいことになりたくないんでね…

早速雄英につき、学内に入るけど

『ほんっと、広すぎ…えっと1-Aは…っと』

とにもかくにも廊下広いし長いし教室多い！！
事前に貰った資料を見ながら校内をうろつく

『1-A…1-A…っと、あれ？』

A組なんだけど。ここ3年の教室じゃん…

あれ？間違えたかな…

「あれ？見たことない子がいるよ！不思議～！」
「…多分新入生だと思うよ…」
「ここ、広いから迷子になりやすいよね！」

ふと、後ろから声が聞こえて振り返ると
先輩らしい人が立ってた。

あ、この人たちテレビで見たことある気がする…？

「ねえねえ！ここで何してるの？一年生だよね！
そのリボンかわいいね～！」

『あ、えっとその…』

凄い、なんというか…
いい意味で幼稚園児みたいな先輩だ…

「君！一年生の教室はもう二つ下だよ！あっちの階段から行ったらすぐ教室見つかると思うよ！」
「知らない子にも動じず話しかけれるなんて…やっぱりミリオはすごい…」

『あ、えっとありがとうございます！』

時間がぎりぎりなので簡素な礼をして走る

教室の前に人影が見え小走りで近寄るとドア前の人物もこちらを振り返った

「あれ、朱莉ちゃん？おはよう！」

『出久！おはよ。一緒のクラス？教室ここ？』

「うん、ここみたいだよ。」

ドアでか…バリアフリーってやつ？

「あの受験者数から選ばれた人たち…」

『どんな人がいるんだろうね～』

出久が恐る恐るとドアを開けると

「机に足をかけるな！雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか！？」
「思わねーよ、てめーどこ中だよ端役が！」

お～…、勝己も同じクラスか。
あの入試の時の真面目馬鹿君も一緒か…

つか、初日から二人揃って喧嘩って元気だな…

そんなことを考えてたら、眼鏡君がこちらにずんずんと歩いてきた

「俺は私立聡明中学の…」
「聞いてたよ！あ…と、僕緑谷！
よろしく飯田君！」

『白石。』

「緑谷君、君はあの実機試験の構造(・・)に気付いていたのだな。
俺は気付けなかった…！！
君を見誤っていたよ‼！悔しいが君の方が上手だったようだ！」

眼鏡君は真面目馬鹿であり堅物なのかぁ･･･