無効化少女

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第二話ページ2

中学三年春

『あー、ボクは二人と違うクラスかぁ』

クラス表を眺めながら零す
二人とは幼馴染の爆豪勝己と緑谷出久のこと。

二人は同じクラスみたいでちょっとうらやましい。
あの二人は仲が悪いのにクラスが離れたことはほぼない

ボクは離れがちなのになぁ…

ため息をつきながら、先生の長くつまらない話を聞き流しながら窓の外に見える桜を眺める
そんなおり突如隣の教室から爆音がした。

「また、爆豪君かな？」
「爆豪ほんとキレやすいよなw」

こそこそとクラスメイトが話してるのが聞こえてきた
勝己のこれはもはや誰も驚くことがない日常茶飯事のこと

また出久がいじめられてんのかなぁとか思いつつ回ってきたプリントに目を通す

『進路希望…ねぇ』

もうそんな時期かぁなんて思いながら適当に記入していく
なりたい職業あるわけでもないしヒーローに憧れてるわけでもない

まあでも、勝己や出久がヒーロー志望だからボクも二人と一緒にいたいしヒーロー校に行こうかなぁなんてアバウトに考えてる

そんなことを考えてたら今日の授業は終わったみたいでみんな帰り始める
ボクもささっと荷物をまとめ隣の教室に出久を迎えに行く

入れ違いに勝己とすれ違ったけど友達が一緒だったからボクは声をかけず教室に入る

『いーずく、帰ろ～。』

「あ、うん…ちょっと校門で待っててもらってもいい？」

『ん～わかった。』

態度から察するにまた勝己になんかされたんだろうなぁとか思いつつ助けを求めないならボクに出来ることはないので出久の言うとおりに校門で待つことにした

数分したら出久が焦げたノートを手に持ってきた

「お待たせ、じゃあ帰ろっか」

『おーよ。』