狐、オメガです【呪術廻戦】

Ωの狐が3匹 ページ4

夜、真っ暗な中
1番広い体育館の真ん中に1人立つ
伏黒はすぐ近くにはいないが、いつでも参戦できる
帳はとっくに下ろした



『…っは……』

息が苦しくなる
体が熱い


ふわっとフェロモンが舞う
誰か_誰か俺を求めて___



数秒経つとうじゃうじゃと湧き上がる呪霊




伏「玉犬、食っていいぞ」



『…狐火』




ヒート中のため、雑魚にしかほとんど効かないが狐火を当てる

息が荒くなる
頬が赤くなっているのが分かる



『…！、来た…』


伏「！」



ここの親玉
って言っても、伏黒なら難なく倒せるだろう


伏「鵺」



体育館が広いおかげで
鵺はそこまで移動制限されなさそうだ
鵺と親玉が戦っているのを見て勝てると確信して自分の体の熱を逃がすことに専念する


_____________________

伏「終わったぞ」


『んぇ、…早かったね』



汗ばむ額を拭って伏黒を見る
平気そう……ではないな、早く帰った方が良さそうだ


抑制剤を取り出し
水を飲む暇もなく、ごきゅっと飲み込む
口に苦い味が広がる


『うっわ……まずっ…』



徐々に落ち着く呼吸と熱
伏黒もさっきよりはマシそうだ


『あ、ケガしてない？』

伏「してない、帰るぞ」


めっちゃ早く帰りたがるじゃん…
何だか面白くないので後ろから抱きつく

確かに襲うなとは言ったけど
このままではΩの名が廃る気がした

まぁ、世間的に行ったらもうとっくに名なんて廃ってるけど







『…伏黒？』

反応がない伏黒の名前を呼ぶ
顔を見てみると息を荒らげて必死に我慢している

そして名前を呼ばれたからかこちらをじっと見つめた



あ、これ不味いやつでは


伏「帰るぞ」



『…はい』


完全に自業自得なので何も出来ない
ごめんって…

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