狐、オメガです【呪術廻戦】

Ωの狐が25匹 ページ28

『…でっか』



写真では建物の大きさは分からなかったが
来てみると分かる、Ω専用の物を扱う店にしてはデカ過ぎないか…


五「αも来るような所だしね、あ、Aは絶対1人にならないこと。いいね」


『絶対？』


五「ずぇーったい」



念押しされた
わざわざ1人なることはないと思うが
そう思い店に入る


さすがαも来る店
店内は煌びやかで俺には少し眩しく感じた
すすす、と伏黒の後ろへ隠れる


伏「何してんだ？」


『いや…なんか眩しくて、チカチカする』


伏「そうか？…歩いてたら慣れるだろ」



眩しいと感じるのは俺だけのようだ
Ω…なのは関係なさそうだ


釘「ちょっとA、これ付けてみなさいよ」


釘崎に呼ばれ、近くへ行くと赤色のネックコルセットのような形の物を渡される
ゆっくりとそれを付ける
(試着は自由に許可されているのでその場で付けてみていいみたいだ)


釘「…良いわね、あんた肌白いし、色が映える」


『…そう、かな』


なんだか落ち着かない
いつも飾り気の無いやつを付けているからだろうか
嫌な気はしない…少しだけ心拍が早くなる感覚

柄にもなくワクワクしているようだ



一旦外すと釘崎に「早く他行きなさい、アンタの順番待ちよ」と言われる
後ろを見ると何人かチョーカーを持ってこっちを見ている


あ、これ着せ替え人形にされるやつ



__________________

大体系統が掴めてきたぞ…



虎杖は明るめの色のシンプルなやつ(結構しっかりしたやつ)

伏黒は黒色の大人っぽいデザイン(編み上げとか)

釘崎は赤色のコルセット系(たまに細いリボン)

真希先輩はワンポイントのチョーカー系(黒ベースにチャーム)

棘先輩はクリーム系か黄緑色でしっかりしたやつ(リボン系が多い)

悟は水色のガッツリ首輪(形も材質もまんま首輪)



『個性出るなぁ…』


ふはっ、と笑ってしまう
1人1つずつ選んでもらって、全部買おう
元々給料の使い道に迷っていたし、これなら使っても嬉しい

店の端で少しニヤけてしまう






「お前、Ωだろ」


『…何？』



いきなり知らない奴に声を掛けられる
しまった、皆と距離が離れた場所にいたらしい

さっきまでの笑顔が消え、目の前の相手…恐らくαの男を見る



「大人数で来ていたけど、番はいないみたいだな。…せいぜい玩具か」


『…』


「1晩買ってやるよ。顔だけは綺麗みたいだしな」


一般人に狐火って当てていいんだっけか
それとも尾で殴るか？


あぁ、もう…面倒だなぁ

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