狐、オメガです【呪術廻戦】

Ωの狐が21匹 ページ24

『あ"…やば、…もうこんなに壊れてたか』



ため息をついて机の上に置いてあるチョーカーを手に取る
うなじに当たる部分がぼろぼろだ
1番大事な所なのに…



Ωがうなじを噛まれること、これは番が出来たことを表す。ほぼ結婚した印のようなもの。
Ωはこのうなじを噛まれることの意味を重々理解している。だがαはたとえ理解があっても、Ωのフェロモンに当てられると理性を失うため、そんな事を考えていられないのが現実だ。



現に、俺のチョーカーはぼろぼろだ、何度も壊れている。




チョーカーという言い方だと頼りなさそうだが、人によっては、貞操帯、首輪、コルセットなどなど…
最近はちゃんとうなじを守ってくれてデザインが可愛いのとかも売られており、Ωのファッションとして使われることもある



『買いに行かないとなー…』


一旦今日は壊れかけのチョーカーの下に包帯を厚めに巻く
さすがに口の中にほぼ布みたいなの入ったら嫌がるだろう



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虎「A、チョーカーぼろぼろじゃん、危ねぇよ？」



登校していると後ろから虎杖に話しかけられる
やはり分かりやすいのか…


『自分からは見えない所だからつい忘れるんだよね…任務ないときに買いに行くつもり』


虎「あー、最近Ω用のチョーカーの店とか出来てるしな、俺も興味あるかも」


『え、虎杖付けるの？』


虎「ちげーよ、Aの選ぶの、楽しそうじゃね？いつも似たようなデザインのやつしか付けてないし」



そう言われればそうかもしれない
だいたい真っ黒の飾り気ないやつしか付けてないかもしれない…


まぁ、元はと言えばΩ専用の物を扱う店がなかったしな
Ωは社会的にも弱い立場だから、見るやつが見たら、αに着飾られてるΩ(ペット)、と皮肉な捉え方をされても可笑しくはないのだ



虎「あー…もしかして嫌だった？何か変な風に見るやつもいるし…」



『いや？ここの人達が選んだのだったら、よっぽど変なやつじゃなきゃ喜んで付けるよ。Ωを下に見てるやつのが少ないし、少なくとも俺が関わってる人達は俺をそんな風に扱ったことないし』



ここの人達なら、純粋に似合う服を選ぶように、俺(Ω)の物を選んでくれるのだろう
自然と笑顔になってしまう



虎「あ、んじゃさ、皆で行こうよ。チョーカー選び」



『え…』


パッとこちらを見て言う虎杖
突拍子が無さすぎて呆然としてしまう


虎「ぼろぼろなの危ないし、今日の放課後とかにさ」


『は、早いな…』

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