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狐が6匹 ページ7

釘「んで、何?あんたらそういう関係?」


明らかに嫌そうな顔で見てくる釘崎にゆっくりと首を横に振る

『いや、傷を移行する為に必要と言うか…』


釘「私にやったら呪うから」


うーん、まぁ、女の子だしね
ほんとはどこかが触れ合えば良いことは後で伝えておこう、多分1発殴られるけど



『んで、五条せんせ。呪いは祓ってきたけどこれでいいの?』


五「うん、2人ともお疲れ様。これで全体的な実力は分かったよ」


なんか教師らしいこと言ってる
違和感あるなー…

『あ、伏黒。傷の痛みはもうない?』


伏「あぁ、…頼むから次からは場所とか考えてやってくれ」

『いやぁ…面目ない』


全く反省せずに言うとそれはもう睨まれた睨まれた
伏黒ったら、ウブなんだから


_____________________
夜、学校にて

五「んで、呼び出してまでの話って何?僕も暇じゃないんだけどなぁ」

『それはごめんって、…でもなんか、今日の実戦の時からずっと引っかかってて…』


実戦が終わってから、悟に声をかけた
話があると

五「宿儺のことだろ」



『…』

黙ったままこくりと頷く
悟は椅子に座ったままこちらをじっと見つめる


五「…先祖の記憶でも蘇ったって?」


『…そうっぽい。ただまだぼんやりしてる』


予想外だったのか、悟からは少し驚いた様子を伺える


『なぁ、虎杖って…ほんとに殺さなきゃいけないのか』


祖先の記憶云々など、ほんとはどうでもいい
ただ、虎杖を殺さなければいけない。
その事実をどうにか出来ないかそれを聞きたい


五「上のやつらの判断だ。このままいけば悠二は死刑。それは変わらない」

冷静に、冷酷に悟は答える
それでも俺は納得ができない


五「まぁでも、僕は殺させるつもりはないよ。まだ今は経過観察、焦るなよ」


『…そっか、それを聞けて良かった』


一旦、胸を撫で下ろす
これで悟が死刑派なら、詰んでた
そんなことは絶対にないとは思っていたが

聞きたいことが聞けたので、俺は立ち上がり寮へと戻るため歩き出そうとした



五「…A」


不意に呼び止められ足が止まる
『何?』と軽く返事をして悟を見ると
真剣な表情


五「…宿儺にはまだ関わるな。今の君の実力じゃ、一瞬で死ぬぞ」


『…わかってるよ』



いつもと違った様子の悟に
体が震えた
俺はそれを夜の寒さのせいにして
寮へと戻った

_________________
五「体震えてるよ」

『…夜は寒いもんね』

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作者名:有無@気ままに更新 | 作成日時:2021年1月9日 21時

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