狐が29匹 ページ33
姉妹校交流会という名の野球が終わった
さて、地獄の説教時間始まります
『…』
五「ほんっとAの戦い方ってなんであんなに馬鹿なの?」
五「いくら特級だとしても、他人の傷移して自分の行動制限されたら意味ないでしょ」
目隠しではなくサングラスをかけている悟に言われたい放題だ
だが、的をえてるので言い返せない
五「はい、ここまでで反論」
『…だって、そういう呪術だし』
五「それを上手く使いこなせてないからこうなるんだよ」
悟はそう言い、俺の腹の傷に触れた
ズキッとした痛みが体を走る
五「あれぐらいなら硝子でも治せる、ってか反転術式使える分硝子のが治せる」
『うっ…』
反論すれば論破される
これはあまり反論しない方が自分の為な気がする
五「ってことで、単独任務ね」
『…は?単独任務?』
五「その傷、明日には治ってるでしょ。A以外の全員は交流会で成長具合とか見させてもらったから、Aは単独任務で見させてもらう」
五「それに、他の人と一緒に任務するとそっちの傷とか移して実力見れないし」
うっわぁ…
1番嫌な任務来た…
俺一応立ち位置は回復係なんだけど
五「あからさまに嫌な顔しない」
『いっ…』
デコピンされた
結構痛い
怪我人にまた怪我させやがった…
五「まぁ、いろいろ説教はしたけど、言われたとおりちゃんと痛覚弄らなかったのはえらいんじゃない」
『…うん』
頭に手を置かれ
わしゃわしゃと撫でられる
こういうので絆されるのが良くないんだろうなー、と分かりつつもさっきまでの暗い気持ちは無くなっていた
『単独任務って言っても…それ誰が見てるの、場合によっては立ち回りが変わるんだけど』
五「僕と冥さん」
『…。それいくら積んだの』
顔が引き攣る
冥さんはお金積めばやってくれること多いけどさ…
五「Aの実力次第、もともと推薦できるレベルならそんなにかからないよ」
『え、何それこわっ…』
実力がないって判断されたら
一体いくら請求されるんだか…
さすがに荷が重い
『それって推薦する時って、2人の言葉のみなの?それとも上に映像か何かで見せて、そこから2人が推薦すんの?』
五「…Aさぁ、そんなに上の奴らに見られるのが嫌なの?」
自分の中でピシッと空気が凍った
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『回復係に単独任務って…』
五「大丈夫大丈夫、Aなら死にはしない」
『そういうことじゃない…』
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作者名:有無@気ままに更新 | 作成日時:2021年1月9日 21時