罰ゲーム？

2　のんちゃんside ページ44

望『んっ…ッはぁ…ぁ…』
藤『…っは、唇やらか、笑』

な、なに、何が起きてんの。
とりあえず回転が遅くなった頭ん中で整理してみる。


放課後の委員会の仕事終わって、教室戻ったら寝てる流星がおって、帰り道同じやし一緒に帰ろ思て、はよ起きんとチューすんでーなんてふざけて揺すってたら、いきなり頭掴まれてチューされた、しかも舌入れられた。

いやいや、理解できひんて。
それやのになんで目の前のコイツはフツーの顔してんねん。


望『な、に…すんねん…』
藤『え、したかったんちゃうん』

天然？天然なんか？やとしたら危ないて。
知らん奴から襲うでゆわれて襲いたかったんやろ？エエよって受け入れるんかコイツは。

藤『んなことするわけないやろ』
望『え』

あ、漏れてたっぽい。まあそれくらいテンパってるってことや。


藤『望やからやん』
望『…はっ…？』

とうとう頭イカれたんか…元々アホやとは思ってたけど
オレに色目使うとか…心なしかキュンとしてもうたやんけ。流星顔だけはいいからな。


藤『ほら、帰んで、はよ』
望『お、おん』

鞄を持って欠伸しながらドアに向かってく流星。
さっきまでのは何やったんや…

望『てかはよ、って何やねん！！流星が起きるのを待ってたんやからな！？俺は！！』

3　のんちゃんside→←ふたりのきっかけ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す