【d!】僕に近づこうとする彼等は今日も諦めないんですね

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『っふふ、やっとだわぁ。やっとこの世界にこれたんやね。んふふふ。さぁさぁ、どいつから始末しよっかなぁ！』

そういう私の手にはナイフが握られていた。


“大事なものをもう失いたない。”

その一心で俺は全身に力を込める。そして、

『っ！だ、れか、俺をとめ、てくれぇ。そい、つは俺、だけど俺じ、ゃないんや。私な、んや。』


遠くから見える皆の顔には混乱の色が多く見られるが、決心したようにゾムとシッマが近づいてくる。

何をしているんだ、早く逃げろ。

それを口にすることは叶わなかった。そして、その代わりに口から出た言葉は、

『あなたたちが私の遊び相手？っんふ。舐められたものねェ。』

そんな言葉だった。しかし、それに対してゾムとシッマは

zm「俺等がお前の遊び相手や。せいぜい飽きひんように頑張ってなぁ？」

kn「俺等が探しとるAはお前とちゃうんや。はよどっか行け。」

そういった二人はきっと覚えていたのだろう。



_______________________________あの生暖かい苦い苦い冬の出来事を。

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