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リリイが脱がなくなった、と“色欲”にあるまじき事実をクロから聞かされたあと(別に脱ぐから色欲って話でも無いけど)、取り合えずクロの案内で真昼君達のも元に向かう事にした。
歩くのが面倒、との理由で猫姿で私の腕の中に居るクロを時折撫でながら移動した先は矢鱈と広い食堂っぽい場所。
中を窺うように重厚な扉を開けるとそこには御園君とリリイを除く最近お馴染みのメンバーが揃っていた。
「こんな事態になるとはのう……」
「お前ら全然危機感なかったもんな！ おっ、お疲れA！」
「やっと来たかの。遅いのじゃ！」
「ごめんなさい。思ったより子供部屋から遠くて。無駄にデカイのよ、この屋敷」
それより何の話をしていたの？ とクロを真昼君の隣に置きながら尋ねればキセルを片手にしたヒューが真っ先に答えてくれる。
なんでも、リリイの力についてや椿の事について話していたらしい。
「でも……その“物”が狙われるなんてさ、
鈴なんてすぐ壊れそう、と真昼君は眉を下げる。確かにただの鈴ならその心配も尤もなんだけど……。生憎と“物”は特別製だ。
「ああ、その心配は無用だよ、真昼君。……まあ、見た方が早いか。ヒュー」
真昼君にはまだ話してなかったなぁ、とか思いながらヒューに向かって声を掛けると、分かってると言わんばかりの顔をしたヒューが机に伏せてお菓子を咥えてるクロの首から鈴を取る。
「うむ。……鉄、思いっきりじゃ」
そのまま手近な椅子におざなりに乗せると鉄君に椅子ごと破壊するように頼んだ。……流石に椅子ごと壊すのはマズい気がするのだが。
「ん？ それを？」
「やるのじゃ」
「えっ!? ちょっ……何する気だよ!?」
ガタンと音を鳴らして立ち上がり、常時出したままの武器である棺桶を振りかぶる鉄君。焦ったように声を荒らげる真昼君がなんだか可笑しくて、でも取り合えずで言葉を掛けてみる。
「まあまあ、落ち着きなよ」
「落ち着いてられっか！ 鉄、待っ……！」
おや、怒鳴られた。
なんて呑気な事を考えている視界の端で、鉄君渾身の一撃を受けた椅子が原形を失うのを私は笑って見ていた。
……屋敷中に破砕音が響き渡ったのは敢えて記述する必要もないだろう。
続く (更新停止中)
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みゃあ(プロフ) - 御那さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきます。 (2016年9月26日 13時) (
レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
御那(プロフ) - 私的には、「うわぁ描写が細かすぎるマジすげぇ！私絶対出来ないな〜」って感じでしたよ！くどいと思ったことはありませんが、もう少し簡潔でもいいかと思います。私なんか、夢主が読み取った部分を簡単にしてるだけですから(笑) (2016年9月24日 7時) (レス) id: ff4ef398e2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - 朱泉さん» いえいえ！ 私の不注意が原因なので謝らないでください。今後何かあったらお願いします！ (2016年6月24日 20時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
朱泉(プロフ) - みゃあさん» でしたよねwあぁ、あれかとスルーしてしまいスミマセンでした´д` ; (2016年6月24日 19時) (レス) id: 099a3d0a3a (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - みーおさん» ありがとうございます、訂正しておきました。活字中毒ですね分かります←。勉強してくださいww頑張ります (2016年6月24日 10時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゃあ | 作成日時：2016年5月28日 16時
