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「ま、真昼君!? それにクロ!?」
飛んできたモノをよく見れば真昼君とクロだった。推測だが、御園君を気にしていた真昼君が深夜にも関わらず有栖院家に来たところ今の状況に居合わせて、鉄君の判断で投げられた……的な所だろう。あの棺桶。鉄君の武器だし。
あれ着地どうするんだろう、とにわかに心配になり反対側を覗き込む。真昼君が着地しそうな所に多分オトギリが居るから死にやしないと思うけど。
「まだ現場です……。気の早い電話は困ります。…………主人と吸血鬼を仲違いさせるいい機会がありましたので――」
「うわあぁぁああわっわーーー?!」
オトギリの誰か――恐らく椿――と電話する声と真昼君の絶叫が見事に被った。途中でゴロゴロと転がる物音がしたのでオトギリをクッションに無事(?)着地出来たのだろう。
……語弊を恐れず言うのならオトギリの胸が良い緩衝材になったに違いない。
なんだが遣る瀬なさを感じながら真昼君達から意識を外し、御園君とリリイに目を向けた。
「万全を期したもの程壊しやすいものは無い。忠告はした筈なのにまだ真実を隠していたのね」
この状況はある種当然だったのかもしれない。
もし、御園君に真実を包み隠さず教えていたら。
過保護に囲う事が傷付ける事に繋がると気付ければ。
違う未来が訪れていた事だけは間違いない。
『訪れなかった未来』は何時だって私達に後悔と自責を促し、時にその人を完膚なきまでに追い込んでしまう。
「……戦争的には不利になる。けれど、有栖院の為を思うならいい機会。吸血鬼だって万能ではないのよ」
リリイがここで死ぬことは無いが、灰燼が無くなる影響は大きい。戦力ダウンは勿論、下手すればリリイの衰弱も考えられる。
しかし御園君がこれまで頑なに教えて貰えなかった事実を知り、御門が御国と、いや『家族』と向き合う好機となるのなら。
案外悪くないかも知れない。人間は成長することで変われる可能性も持つのだから。
なんて、暴走し我を忘れかけているリリイと「自分の所為なのか」と動揺から責めに移行し始めた御園君を上から眺めながら思うのであった。
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みゃあ(プロフ) - 御那さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきます。 (2016年9月26日 13時) (
レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
御那(プロフ) - 私的には、「うわぁ描写が細かすぎるマジすげぇ！私絶対出来ないな〜」って感じでしたよ！くどいと思ったことはありませんが、もう少し簡潔でもいいかと思います。私なんか、夢主が読み取った部分を簡単にしてるだけですから(笑) (2016年9月24日 7時) (レス) id: ff4ef398e2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - 朱泉さん» いえいえ！ 私の不注意が原因なので謝らないでください。今後何かあったらお願いします！ (2016年6月24日 20時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
朱泉(プロフ) - みゃあさん» でしたよねwあぁ、あれかとスルーしてしまいスミマセンでした´д` ; (2016年6月24日 19時) (レス) id: 099a3d0a3a (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - みーおさん» ありがとうございます、訂正しておきました。活字中毒ですね分かります←。勉強してくださいww頑張ります (2016年6月24日 10時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゃあ | 作成日時：2016年5月28日 16時
