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それじゃ行こっか、と妙に機嫌の良い御国に連れてこられたのは個室完備の老舗和食店。
あのまま公園で話をするのかと思っていたので面食らっていたのだが、御国の言い分を聞くなら「来てみたかったから用事済ませるついで」らしい。よく分からないが。
まあ料理も美味しいし、店の雰囲気も悪くない。
ただ、洋服だと浮いてる気がするのだ。こういうところに来るなら先に言って欲しい。そうすればT.P.O.に合った服に出来たのに。御国も和服が似合いそうな容姿をしてる。……機会があれば着せてみよう。
チョイチョイと鯛の煮付けをつまみ、御国の愚痴を聞く傍らでそんな事を考えていた。
「……で、さ。修平ったら酷いんだよ！ 『暇で死にそうな先輩とは違って此方は業務に忙殺されてるんです。第一、俺は古文は苦手です。レイさんは引き受けるのでくれぐれもヘマしないでください、面倒なので』……だってよ!?
俺だって暇じゃないし！あー……思い出したら苛々してきた。今度会ったら覚えとけよ……」
酒は入っていない筈だが、余程溜まっていたのかダン、と机を叩く。いくら個室とはいっても度を越すと迷惑になりかねない。普通なら窘めるシーンだけど敢えて放っといた。
話の内容を考えて先に遮断結界を張っておいたのだ。お陰で外の音は聞こえても私達の声は部屋から漏れることはない。
「そっか。露木君って言葉の割りに御国の事好きよね」
「はぁ!?」
「んー……信頼してる、が正確？ まあ、C3内での付き合いよりも高校時代のいけ好かない先輩の方が気が置けないのは当然か。先の台詞だってそうじゃない。忙しいならレイの機嫌取りしないで全部御国に押し付ければ彼の仕事は減るでしょ？
でも露木君は御国の負担を考えて役割を分担させた。御国なら私が渡した紙の意図を理解してこなせるって分かっていたし、信じていたから。
御国だって露木君がミスする事は無い、って何処か思ってる。だからレイの事は気にせず調査が出来た。まあ、精々会ったときに勘付かれないようにするくらいか。何だかんだ言って御国、露木君の事気に入ってるしね。可愛い後輩が出来てて私も安心よ」
「……ノーコメント。いや、待って。修平が可愛い後輩だけは否定する」
「あら、他は肯定？」
クスクスとからかい混じりに笑ってやると「うー」と唸りながら御国は机に突っ伏す。少し意地悪だったかな？ と思いつつ黙っていると、一頻り騒いで気が済んだのか真面目な表情で顔をあげた。
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みゃあ(プロフ) - 御那さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきます。 (2016年9月26日 13時) (
レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
御那(プロフ) - 私的には、「うわぁ描写が細かすぎるマジすげぇ！私絶対出来ないな〜」って感じでしたよ！くどいと思ったことはありませんが、もう少し簡潔でもいいかと思います。私なんか、夢主が読み取った部分を簡単にしてるだけですから(笑) (2016年9月24日 7時) (レス) id: ff4ef398e2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - 朱泉さん» いえいえ！ 私の不注意が原因なので謝らないでください。今後何かあったらお願いします！ (2016年6月24日 20時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
朱泉(プロフ) - みゃあさん» でしたよねwあぁ、あれかとスルーしてしまいスミマセンでした´д` ; (2016年6月24日 19時) (レス) id: 099a3d0a3a (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - みーおさん» ありがとうございます、訂正しておきました。活字中毒ですね分かります←。勉強してくださいww頑張ります (2016年6月24日 10時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゃあ | 作成日時：2016年5月28日 16時
