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「Aー！ こっちこっち！」
「……うるさい」
御国に指定された公園に時間通り行くと鉄棒に寄り掛かる彼が笑顔で手を振る。日が暮れた事もあり、珍しくジェジェもその傍らに立っていた。
「御国、ジェジェ。ごめん、待たせた？」
「全然待ってないよ。近くに用が合ったから先に着いただけ」
「何故……嘘をつく……？」
急いで駆け寄ると機嫌よく話す御国にジェジェが不思議そうに尋ねる。「うっさい」と一睨みするだけで答えず、いつも通りアベルちゃんを片手に抱いてこちらを向いた。
「A、服変えたんだね」
「ありがとう。現代ってよく分からないのだけどこの格好浮いてない？」
「個人的にはもう少し肌出して良いと思うけどね。似合ってるから良いんじゃない？」
「……姉さんは、何着ても似合う……」
「最近クロにも言われた気がする。まっ、ありがと」
この前上着を麗月に渡したきり、返ってくる気配は全くないので思いきって服装を変えたのだ。動きやすさ重視で街中で目に入ったのを購入したのでよく分かんないが、変な顔はされて無いので大丈夫だろう。
「で？ 今日は何かしら？」
「そうそう。これだよ、これ。いやー、Aから提示されるものは難易度が高いね！ 修平に言われた時は何回か聞き直したし」
「御国なら出来るでしょ。……実際出来てるようだし」
御国がピラッと出したのは私が先日 C3で会った二人に渡した紙。無事に露木君経由で御国の元に辿り着いたようだ。
「勿論！ 俺に掛かれば古文でも英文でも解読出来るさ」
「やっぱり英文の方は残ってたのね」
ニコニコと子供が誉めて！ と強請るあどけない振る舞いで御国は笑う。胡散臭さのない笑顔で。普段の人を不快にさせる笑みではなく、嘘でもこうやって笑えば良いのに。
……まあ、育った環境とその変化が悪かったのも原因だが。
兎も角、古文のみならずそこから英文の発掘まで出来たのは良い知らせだ。麗月は古文は出来ても英文は読めないから。
「A？」
「ああ、ごめんごめん。じゃあ今日は御国の成果発表かな？」
「そっ。レイさんの目を盗むのは大変だったよ。最近機嫌悪いし」
「……マジ？ 今度会ったら文字通り消されそう」
やはり〝倶利伽羅〟対策は万全を期して幾通りか用意しとかないといけないらしい。麗月との対戦はきっと避けられない運命に違いない。
機嫌の悪い麗月ほど厄介なものはない、と嘗て共に過ごしたから分かる事実に辟易するのであった。
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みゃあ(プロフ) - 御那さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきます。 (2016年9月26日 13時) (
レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
御那(プロフ) - 私的には、「うわぁ描写が細かすぎるマジすげぇ！私絶対出来ないな〜」って感じでしたよ！くどいと思ったことはありませんが、もう少し簡潔でもいいかと思います。私なんか、夢主が読み取った部分を簡単にしてるだけですから(笑) (2016年9月24日 7時) (レス) id: ff4ef398e2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - 朱泉さん» いえいえ！ 私の不注意が原因なので謝らないでください。今後何かあったらお願いします！ (2016年6月24日 20時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
朱泉(プロフ) - みゃあさん» でしたよねwあぁ、あれかとスルーしてしまいスミマセンでした´д` ; (2016年6月24日 19時) (レス) id: 099a3d0a3a (このIDを非表示/違反報告)
みゃあ(プロフ) - みーおさん» ありがとうございます、訂正しておきました。活字中毒ですね分かります←。勉強してくださいww頑張ります (2016年6月24日 10時) (レス) id: 2a2053fa34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゃあ | 作成日時：2016年5月28日 16時
