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紫耀side
Aに告白してからなんと1年が経った。
3年になってからもAは2組、俺は6組とクラスは一つずつ近付いたものの、やっぱり離れてしまって。
1年経っても俺の気持ちは変わってない。
名前は呼び捨てで呼べるようになったし、手を繋いでもらえるようになって、LINEも半年前にやっと教えてもらってから毎日やり取りできてる。
なんかそれだけで満足してる。
Aが俺と一緒に過ごしてくれるだけで十分幸せ。
ただ、Aめちゃめちゃモテてて、すげー告白されてるから、いつ誰と付き合うか…って不安はある。
俺もまぁ…何回か告白はされたけど、もちろん全部断ってる。
A「紫耀ごめん！お待たせ！」
今日も休み時間はAと過ごす。
最近Aも俺のことを呼び捨てで呼んでくれるようになったんだ。
紫耀「おう！また告白ですか…？」
A「あー…うん。そんな感じ」
紫耀「そっか…」
A「でも断ったよ」
紫耀「いつも何て断ってんの？」
A「えっ…」
興味本位で聞いてみたら言葉を詰まらせたA。
紫耀「ごめんごめん(笑)。あんま聞かない方がいいよね」
A「…いるから」
紫耀「ん？」
A「好きな人が…いるから…って」
は？！
Aって好きなヤツいんの？！
そんなの聞いてない！
もう俺終わってんじゃん！
それなら一緒にいるのまずくない？！
紫耀「そ、そうなんだ？へぇー…A好きなヤツいるんだ…初耳だわ…はは…」
A「…紫耀だよ」
紫耀「ふーん……って…え？！」
A「私の好きな人は…紫耀…です」
紫耀「うっそ？！え、まじ？！」
A「うん…。返事遅くなっちゃったけど、まだ大丈夫かな…？」
まさかのまさか！
Aが俺のこと好きになってくれた！
紫耀「全然大丈夫！俺いつまででも待つって言ったじゃん！え、てか俺でいいの…？」
A「ずっと前から紫耀以外、考えられなくなってて…あーやだ！恥ずかしい！」
紫耀「ちょ、ちゃんと聞きたいんだけど！(笑)」
どうしよう…
俺、超幸せ者じゃん。
嬉しすぎて思いっきりAを抱きしめた。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年2月4日 0時
