ゲームボーイ Lv.2 (ページ4)

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彼がAの家に上がって数時間が経った

チキンが沢山入っていた箱の中には骨だけしかない｡

wn ｢帰んのだるいわ｣

｢泊めませんよ｣

大学にいる時とは真逆な格好をしているウォヌ

お洒落に気を使っている普段とは想像もつかない程のコーディネートだ｡

黒の無地のTシャツに､某スポーツブランドのジャージ

見慣れない彼の姿にAはいつもと違う感覚になった

これでもかと人の家でくつろいでいるウォヌだが､家はここから少し遠い場所にあるそうな

アルバイト先のバイクがあるのに､未だに帰ろうとする素振りは全く見せない｡

Aは少し頭を悩ませた

｢先輩､私明日一限からなんです｣

｢お｡奇遇｡俺も｡｣

｢帰って準備した方がいいと思いますよ｣

｢パクAの家居心地よすぎて無理動けねー｡｣

そう言うとソファに寝転んで思い切り伸びをするウォヌ

絶対家に止めてくないA vs 動きたくないウォヌ

完全にこの状態だ｡

wn ｢隣きて｡テレビみよ｣

｢帰ってください ... 何時だと思ってるんですか ... ｣

外は真っ暗で窓には結露ができている

部屋を物色しテレビのリモコンを見つけたウォヌ

面白い番組なんてやってる訳が無いにも関わらずテレビの電源をつけた｡

映し出されるのはテレビショッピングと放送休止の画面ばかり

Aはそろそろ本格的に頭を悩ませた｡