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62. ページ12
YH「大丈夫か？｣
｢ん？｣
ソファーに座って、ユノは私に背を向けて床に座っている。
｢何ー？聞こえない！｣
YH「大丈夫かァ〜？｣
ぶーーーんっとドライヤーの音でユノの声がかき消されてしまう。
｢ん？ごめん、なになに？｣
ドライヤーのスイッチをオフにして、
｢どしたの？｣
YH「大丈夫？｣
｢ん？｣
ユノは床を見たまま、
YH「なんかあったんだろ｣
｢あー､､､まァ｣
YH「Aが元気ないと俺も元気ない｣
｢なんでぇ〜。大丈夫だよ、大丈夫！｣
YH「A｣
｢ん？｣
くるっと振り向いたユノ、
YH「お前の笑顔が俺のビタミンだよ｣
｢､､､ん？｣
YH「笑ってる方がいいよ｣
｢うん。ありがとう｣
YH「ほらァ、早く乾かしてぇ〜。風邪ひいちゃう！｣
｢はいはい、前向いてください｣
YH「子供みたいㅋㅋㅋ｣
｢ううん、赤ちゃんだよㅋㅋㅋ｣
YH「おい｣
｢あはははっ｣
ユノの笑顔こそ私のビタミンだよ。
柔らかくて細いユノの髪に触れていると、ふと思い出した。
彼女さん、色んなユノのことを独り占めしてるのかな？
こんな風にユノは彼女さんにも甘えるのかな？
ズキズキと胸が痛む。
あとどのくらいこの痛みを感じたら、私は慣れるのかな？
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作者名：うあ | 作成日時：2018年6月13日 22時
