51,「手付」 ページ7
その後、半間くんに腕を離してもらった。
依然として見られてるけど。
とりあえず警戒しつつソフトクリームを食べる。あ、因みにツノから食べました。
『……マジで油断も隙もねぇ…………っ』
「失礼な。美味そうなモンが目の前にあったら食べたくなるモンだろ?」
ぞわぞわぁっ、となんかの感覚が私の体に走った。いやまじでゾワっとした今。無理無理助けて誰か。
『っ、おま、お前マジで………!』
「くふっ、ンな警戒すんなよぉ食べたくなっちまう」
『お巡りさんこいつです』
うん。ソフトクリーム早く食べちまおう。そしてこんなイカレ野郎とはおさらばだ。
とりあえずアイスの部分は食べ終わったのでそのままパリパリとコーンの部分を食べる。あっ美味しい。
『…………何でじっと見てくるんだ半間クン』
「いや………なんか、」
半間くんがナチュラルに手を此方に伸ばしてくる。やばいと思って思わず警戒するが、
頭にぽんっ、と手を乗せられただけだった。
「…………お前って、ちいせェよなァ……」
『あ?お前から見たら全員小せぇだろうがよぉ!何だよ喧嘩売ってんのかよ!?買うぞ!私の友達が!』
「そういうことじゃねぇよ」
『?』
頬杖をついて、懐かしむかの様な優しい目で頭を撫でる半間くん。そうしてれば普通にカッコイイのに。外見だけな。
あ、頭撫でられた。うわ、撫でんの上手。なんか撫で方優しくてムカつくな。
『………ぅ、今更んな事したって許さねーからな…っ』
「あ、お前頭撫でられんの好きだろ」
『っ!?そっ、そうだとしても人を選ぶんだよ!バカヤロー!!』
私が半間くんを睨むと、「へーへー」と軽く返事をして席を立った。
「そろそろ行くわ。楽しかったぜぇ」
『私は何も楽しくなかったけどな』
「またちょっかいかけに来るわー」
『来んで宜しい』
そうして、ふらふらと半間くんは去っていった。マジで何がしたかったのか疑問である。
因みに知らない間に金を出されていて、半間くんにも飯を奢られた。何なんだよ何がしたいんだよでもありがと。
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雪様、パンピー様、リクエスト有難う御座いました!
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愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです!! (9月8日 16時) (レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです!!完結までついて行かせてください! (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります!こんなにも私が望んだ作品はないです!!ありがとうございます!!これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新ってしないんですか?私、この小説が大好きです! 更新待ってます!!!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……!!寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ!!!なので……続きをお恵みくださいまし………ガハッ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年8月4日 22時