80,「軽薄」 ページ36
一虎君はなんというか………
軽かった。
いや、マジでノリが軽いんだって。
そんで半間君に感化されたのか何なのか知らないけどめっちゃ私をからかってくる訳よ。
急に顔近づけてきたりつついてきたり耳に息ふきかけてきたり。
それに反応すれば笑われ?それを半間君がやりすぎんなよって注意して?
………っていうのが一連の流れなわけ!!!
(なんで歩いてるだけなのにこんなに疲れなきゃいけないんだよ!!!おかしいだろ!!)
『…………えーと……半間君、一虎君。そろそろ帰った方がいいんじゃあ』
「あぁ?」
「なんで?俺はまだまだ時間大丈夫だよ?」
『……ぐっっ』
気づいてくれよお!!察してくれよお!!こっちは君達と一緒に歩くだけで疲れてんだよお!!!
悶々とそんな事を考え、頭の中でギャーギャーと騒いでいると、半間君が「あ」と何かを思い出したかの様に声をあげた。
「んあー、でも俺稀咲に呼び出されてたっけなァ」
『まじっ?』
「うっわぁ、あからさまに嬉しそうな顔すんじゃん絞めていい?抱き潰してもいいよなぁ?」
『よくないよくない行ってらっしゃい』
「ばはっ、歯ァ折っていい?」
キサキが誰かは知らんが有難う!このタイミングで半間君を呼び出すとか分かってんなぁぁ??有難う御座います!!!
『早く行った方が良いんじゃないか!?』
「じゃあ半間君行ってらっしゃーい」
「えー、うざーい」
半間君が煙草を取り出しながら私たち二人とは反対方向に歩き出す。
その姿にじゃあなー!と、言いそうになったが途中でやめた。
(半間君なぁ……変なことしねーなら普通に友達だし好きなんだけどなぁ………)
如何せんあの行動だよな。
うん、あの変な行動と無駄な色気のせいだよな。
『…………よっし。
………半間君、変なことしないならまた来いよ!』
「………………」
『普通に友達としてなら好きだからな!けど変な事すんの辞めて欲しい!あとあの無駄な色気出すのを辞めろ!』
「…………………」
『?半間君?』
思ってた事のありのままを伝えたら、半間くんが固まってポトッと煙草を落とす。あ、シビア。
.
「………………。
………………………………。
__________ぶち犯、」
「半間君行ってらっしゃーーい!!!」
ー
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愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです!! (9月8日 16時) (レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです!!完結までついて行かせてください! (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります!こんなにも私が望んだ作品はないです!!ありがとうございます!!これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新ってしないんですか?私、この小説が大好きです! 更新待ってます!!!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……!!寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ!!!なので……続きをお恵みくださいまし………ガハッ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年8月4日 22時