48,「関係」 ページ4
そして半間君に見られながらもラーメンを食べ終わった。
………マイキー君といい半間君といい私そんなに美味しそうに食べてるか?至って普通のつもりなんだが。
つーか半間君で思い出した。私がどんどん一般人から遠ざかっている問題について、なんだよな。
私めっちゃ悲しいんだが。今まで十数年生きてきたがめっちゃ平凡だったぞ。なのにここに来て?
ゔーーっ、と唸っていると。
「何考えてんだぁ?」
『ぅわっ!?びっくりした……』
知らず知らずの内に眉間に皺が寄っていたのか、半間君が手を伸ばして、するりと頬を撫でてきた。
そのまま移動させて前へ出てきていた髪を耳にかけてくる。何か慣れてそーな手つきだな??
「聞いてんの」
『聞いてる聞いてる!だから耳を引っ張るなっ」
「で、何考えてた?」
『んでそんな知りたがるのかは分かんねーけど…………何か最近私一般人から遠ざかってんじゃねーかって』
「今更?」
『えっ???』
待て、何で今更?なんで言葉が出てくんだ?えっ、何私前から一般人じゃなかったのか?
私が一般人から遠ざかり始めたのは君と接触し始めた辺りからだと思ってたんだが。
「ま、いーけど。お前がそれを踏まえてどうしたいかだよなー」
『?どうしたいか、って………?
あとそろそろ私の髪とか顔とか弄るの辞めね?』
「無理」
『マジカ』
話しながら私の髪を指にくるくる巻き付けたり、耳を軽く引っ張ったり、鼻をツンツンしてきたり。
いや別に嫌ではないんだけど………鬱陶しいんだが?会話に集中できねぇよ。
「一般人に戻りたいならマイキー達との関係を切る。別に戻らなくても良いなら現状維持だなー」
『マイキー君達との関係を……?』
「そう。
______切る」
とんっ、とそこで半間君が私の丁度首筋の辺りを人差し指で押してきた。擽ったいんだよ辞めろ。
『でもマイキー君達との関係切ったら半間君とかともおさらばだろ?』
無論、蘭と竜胆の二人とも。
いやあの二人はそれでも絡んできそーだけど。
「俺は離してやんねーけどな?」
『物好きな奴だな。……………………つーかさっきからどこ触ろうとしてんだてめぇぶっ殺すぞ』
首筋から鎖骨の方へといき、更に下まで行こうとした指を掴む。
「あはっ、バレたぁ?」
そりゃバレるわ。マジ油断も隙もねぇ。
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愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです!! (9月8日 16時) (レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです!!完結までついて行かせてください! (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります!こんなにも私が望んだ作品はないです!!ありがとうございます!!これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新ってしないんですか?私、この小説が大好きです! 更新待ってます!!!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……!!寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ!!!なので……続きをお恵みくださいまし………ガハッ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年8月4日 22時