不良に外堀埋められた【東卍】

61,「三途」 ページ17

マイキー君の鬼の剣幕の電話があってから数分。









「…………貴方が蘭Aさん、ですか？」





『！』







東卍らしき人？が、来た。



黒いマスクをつけているが髪が長くて女の子らしい。そして可愛らしい。こんな子も不良なんだな。





………………つーか女の子じゃね？女の子だよな。多分女の子だろ破壊的に可愛いし。







『おう、私がA。よろしく？ぇっと君は……』



「あ、自分は三途春千夜と言います。伍番隊副隊長を務めさせてもらってます」



『ん！えーっと、三途ちゃん？』



「……………………その、自分男……です」



『エッ』






………………マジで言ってる？？



やばっ、私の礼儀知らずじゃねぇか。初対面で性別間違えるとか……イメージ最悪だなごめん。






『す、すまん………自己紹介もマトモに受け入れなくてごめんな……？えっと、三途君でいいか？』



「Aさんが良かったら名前で良いですよ。俺、Aさんと仲良くしたいんで」



『！！じゃあ春千夜君、宜しくな！それと私いつもは普通に性別の判別できるから！常識人だからな？

春千夜君が特別可愛かっただけで………いや失礼か？あっ、これセクハラとかにはならないよな！？いや待てどこからどこまでがセクハラなんだ…』







ぐるぐると思考を回していると、春千夜君が笑った雰囲気がした。

えっ？と思いそちらを見るとやはりというかクスクスと笑っていて。ちょっと笑い方可愛いなとか思ってしまった自分も居た。







『春千夜君、どうしたんだ？なんか面白い事あったか？』



「いえ………けど仰せつかっていた通りAさんはやはり面白い人ですね」



『そうか？』







最近そういう事よく言われるんだが……………面白い？面白いって褒め言葉だよな？褒め言葉なら嬉しいけど。







『あ、それと…春千夜君……』



「はい？」



『マイキー君ってさ………その、怒っ、てた？』



「…………。」



『私も悪気は無かったし、不可抗力だしな？？けど申し訳ないなとは思っててな？何が言いたいかっていうとマイキー君に怒られたくないって事なんだ。だって怖いだろ絶対威圧感凄いだろ。別に故意じゃないんだけどさ？これからマイキー君のとこ連れていかれるっぽいしそれは言いたかったっていうか』







うん。言い訳がましく言ってるのは分かってる。


けどさ？わざとじゃないんだ私も。それに怒られたくないんだよ怖いじゃん。








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