68,「青筋」 ページ24
「なぁ、」
『ひはっ、ハイッッ!!』
マイキー君の圧が凄くて声が裏返る。駄目だ怖ぇ…助けてドラケンくっ………駄目だドラケン君も同じ目してるワ。
あれ??よく見て見たら全員同じ目してね?5対1じゃね?酷くないこの状況。
「今までどこに居たの?」
『ゎ、分かんないっす………でも多分、六本木?ぁ、でも風景的には横浜な気がした様な…………』
「へぇ………自分が何処にいるか分かんない様な状況だったんだ。つまり拉致られたって事?」
『そっ、そっすね………?でも友達みたいな人なんで遊びに行ったって事になるかもっす…………』
「でも俺達に連絡も入れられなかったって事は拉致と同じ様なモンだよね?」
『あっはいそういう事です口答えしましたさーせん』
圧圧圧圧圧圧。圧がすげーよ。なんか誘導尋問されてるみたい………いやもうされてるよなこれ。
すると今度は社の階段に座っていた三ツ谷君が冷たい目をしながら問い掛けてきた。怖いって。
「俺達の電話に出なかったのは?」
『携帯取られてたんで………はい』
「あ??取られただァ?」
『マッテマッテ、場地くん圧がスゴイヨ』
千冬君のこめかみにも青筋入った気もする。
今ピキッ、って音ならなかった?音したよな?
「………………まあ、御託はいいや」
『お、おう』
マイキー君が両頬を包んだ。マイキー君が下を向いている事によりはらはら、と髪がかかる。
マイキー君の髪ふわふわしてる…てかちょっといい匂いするな、とこの状況で思った私はおかしいのだろうか。
「A」
『はい』
「______誰に拉致られたの?」
マイキー君の底なし沼みたいな黒い目がこちらを見据える。
え…いや……怖。
『ぇ、っと………いや、さ?怪我もなかったし別にそんな』
「はぁ?Aが拉致られたって事は、それはもう東卍に喧嘩売ったって事だから」
『なんで!?』
「当たり前じゃん。毎日護衛までさせてんだし暗に手を出すなって周りに警告してるようなもんなの」
それでも堂々と拉致るとかムカつくよなぁ。
そう言ってにっこりと笑うマイキー君。めっちゃ怖いっていうか圧ヤバい。
(らぁぁん!りんどぉぉう!東卍と仲良いんじゃなかったのよぉぉ!!事前に連絡入れろよ!!!)
気を遣って二人の名前を出さなかった私を褒めて欲しい。
ー
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愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです!! (9月8日 16時) (レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです!!完結までついて行かせてください! (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります!こんなにも私が望んだ作品はないです!!ありがとうございます!!これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新ってしないんですか?私、この小説が大好きです! 更新待ってます!!!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……!!寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ!!!なので……続きをお恵みくださいまし………ガハッ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年8月4日 22時