別に望んじゃいないよ

19話 ページ20

「んー…って痛っ…」

背伸びをしたら肩に痛みが
当たり前か、肩に銃弾受けたもんな
…もう朝か。何時間経っただろう？

しばらくぼーっとしてると、病室に父さんが入ってきた

「あ、父さんおはよ」

父「おはよじゃないだろ！？
大丈夫なのか？撃たれて気を失ったみたいだが…」ｵﾛｵﾛ

「どうせ病院に搬送されるんだから、眠たかったし寝ようと思っただけ
あれくらいじゃ普通死ぬどころか気絶はしないよ」

父「心配させるな…降谷さんから倒れたと聞いてびっくりしたぞ…」ﾎｯ

…心配、してくれたのか…
前世じゃ心から心配してくれる人なんて、数人くらいしかいなかったな…

「…ありがと。私は大丈夫だよ」ｸｽ

父「…？Aが笑うなんて珍しいな。良いことあったか？」

「まあね。ところで父さん、入院しなきゃダメ？」

父「ダメだ。もし傷が悪化したらどうするんだ？」

「ですよね…じゃ寝てる」

父「え？…ってもう寝た…本当に猫みたいにマイペースだな…」

零「ま、それがこいつだからな」

父「ふ、降谷さん！」

零「悪いな、怪我させて…俺のミスだ…」

父「いえ、幸いまだ軽い方だったので…出血多量で死ななかったので大丈夫ですよ
ところでお仕事の方は大丈夫なんですか？」

零「あと１時間は時間があるから大丈夫だ
いつも色々すまないな…」

父「それはこちらのセリフです
降谷さんこそたまには休憩してくださいよ」

零「…善処しよう」

その後、二人は病室を出てった


〜翌日〜

伊「よ〜見舞いに来たぜ」

緑「俺もいるぞ」

「そのコンビで来るなんて珍しいですね」

伊達さんと緑川さんが来た
伊達さんも恐らくあいつに助けられたんだろう

緑「羊羹買ってきたぞ、食べるか？」

「！」ﾊﾞｯ

伊「お、起きるの早いな…」

緑「こいつ和菓子好きだからな
で、他に何かいるか？」

「…何で病室の外にロリコンがいるのか知りたいです」

赤「バレてたのか…」

「緑川さんたちが入ってくる時にチラッと見えたので」

赤「ところで何か食うか？」

「羊羹あるのでいいです
…赤井さん、テレビつけてください」

赤「了解」

ピッ

アナ《今朝、銀行から10億円が盗まれてるのが確認されました
現在、警察は捜査を進めているようで___》

「…緑川さん」

緑「何だ？」

「宮野明美さんという方を助けてくれませんか？」

赤「…」

緑「え？でも…」

「広田雅美という方に防弾チョッキを渡すだけです」

緑「…分かった」





伊「…途中から空気だな、俺」

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