捌話 ページ9
「三日月と小狐丸！」
「おや、焦っているようだが、どうかしたのか？」
お茶を啜って小狐丸と談笑していたが、急いできた私をみて話を中断し、まるで幼い子どもでも見ているような微笑みを浮かべる。
「猫、猫見なかったですか！？」
「猫ならいるだろう、ほら...」
「はは、冗談がうまいですね」
「ちょっ、私の事じゃありません！三毛猫ですよ！これくらいの」
三日月の冗談に小狐丸が笑ったので、思わず声を張り上げてしまった。
それにも動じず、三日月は一口お茶を啜って答えた。
「猫なら廊下を進んでいったぞ」
「ありがとうございます！」
玄関に戻って急いでブーツを脱ぎ、廊下を進んでいく。
すると、青い袴を着た見慣れた姿があった。
「安定！あの、猫を....あーーっ！」
「いきなり大きな声出さないでよ」
「だって清光、その猫！」
安定しか見えなかったけど、猫を抱いてる清光を見てとりあえず一安心する。
「もうこの猫ったら、いきなり私の部屋に入ってきて本を破ったかと思ったら飛び出していくんですから....おかげで畑が......」
「大変だったね....」
同情の眼差しを向け、困った顔をする安定。
可愛いい.....。
「あ、逃げた」
清光の腕からするりと抜け出し、外へと逃げていく猫。
「可愛かったですね」
「...ここにも可愛い猫いるけどね」
「何か言いました？」
「なんでもなーい」
「清光、台詞ダサくない？」
「はぁ〜〜？」
「喧嘩しないでください〜！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊しち＊(プロフ) - 麻月☆さん» そやね！ (2017年6月5日 18時) (
レス) id: cc0bb99201 (このIDを非表示/違反報告)
麻月☆(プロフ) - ＊しち＊さん» ほたとつるね〜！どっちも可愛いよね〜ここじゃあれだしボードいかない？ (2017年6月5日 18時) (レス) id: 2189571e01 (このIDを非表示/違反報告)
＊しち＊(プロフ) - 麻月☆さん» ゲームはしてないけどアニメは見ますたっ!!蛍丸と鶴丸推しじゃ。 (2017年6月5日 7時) (レス) id: cc0bb99201 (このIDを非表示/違反報告)
麻月☆(プロフ) - ＊しち＊さん» だよね〜〜〜とうらぶ知ってんの？ (2017年6月5日 7時) (レス) id: 2189571e01 (このIDを非表示/違反報告)
＊しち＊(プロフ) - 麻月☆さん» あのしちちゃんだよ？(真顔) (2017年6月4日 23時) (レス) id: bc3a158958 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麻月☆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/my3126rk5/)
作成日時：2017年5月19日 23時
