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玖話 ページ9

特にこれといったことが起こるわけでもなく、ただ平凡に日が過ぎていく。



痛みは多少伴うが、それ以上痛くなるわけでもなく、芙美子は一安心した。




「ゆき子の脅しね」



手のひらを握ったり広げたりして動かす。




「うん、大丈夫」





手を動かしても大丈夫なことを確認して目の前の相手に立ちはだかる。





「要件は早く済ませなさいよ、中也」



「ポートマフィアにいた頃とはガラッと変わってるじゃねえか」



「あは、どうやら狐の悪戯のようね」



「はっ、手前の口から冗談が聞けるとはなぁ」





半眼で口角をあげて笑う中也に、芙美子も満面の笑みで応じた。





「私だって冗談の一つや二つ云えるのよ。それはそうとして、私、忙しいのよね」



「さっきまで赤い石畳の数を数えていたやつに言われたかねぇよ」



「それも立派な仕事なの」




決して暇人ではないと言いたげな芙美子に中也はため息をついた。




「手前と喋ってると調子狂うぜ...
まあ、端的に要件を云うと、手前の本当の異能を確かめにきた」



「あら、おチビさんなんて一発で潰しちゃうわよ?」



「云ってろ。ねじ伏せてやる」




余裕の笑みをお互い交わしあう。

冷たい風が二人の間に吹き抜け、緊張が走る。




「それじゃ、始めましょうか!」

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設定タグ:文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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麻月☆(プロフ) - 暁美 萌さん» ありがとうございます!!励みになります(*˙˘˙*) (2017年12月20日 6時) (レス) id: 2189571e01 (このIDを非表示/違反報告)
暁美 萌 - 面白い!!気に入りやした\(^∀^)/ (2017年12月19日 23時) (レス) id: 138e63448f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麻月☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/my3126rk5/)  
作成日時:2017年2月9日 23時

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