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みんなで散々騒いだ後、パーティーはお開きとなった。
みんなそれぞれ部屋に戻っていく中、
わたしは寝る準備をした後、言われた通りにふっかさんの部屋へと向かう。
コンコンとノックをするも返事がなく、不思議に思ってドアを開けると真っ暗な部屋にベッドの上で蹲っている影。
前回の満月の夜を思い出して不安になったわたしは『ふっかさん大丈夫…?』と声を掛けて肩に触れると、
そのままベッドに引き摺り込まれた。
『きゃっ』
深「びっくりした?わら」
わたしの上に乗ったふっかさんは戯けた表情で聞いてくる。
『また発作起きちゃったのかと思った』
深「今日はずっとAの匂い嗅いでたおかげで平気』
深「でもAがもうちょっと来るの遅かったら分かんなかったかも」
そう言ってまた首筋に顔を埋めて匂いを嗅がれる。
今日はずっと匂い嗅がれてるな、なんてぼーっと考えてると、
耳元で「ねぇ、なにこれ」と低い声が鳴り響く。
…しまった。
この間、樹くんに付けられたキスマ、ずっとコンシーラーと髪の毛で隠してたんだけどお風呂に入った後隠すの忘れてた。
日にちが経って薄くはなってきたけど、さすがにこの至近距離ではバレるよね…。
焦ってるわたしを見てふっかさんの瞳から光が無くなる。
深「へぇー、誰に付けられたの?翔太?目黒?…それともまさかの康二?」
この雰囲気に耐えられず『じゅ、樹くんっ』と本当のことを言うと、
深「…あいつ。初めて会った日にキスマ付けるやつがいるかよ」
と顔を歪ませる。
深「…ふーん、Aって俺以外のやつともこういうことやってんだ?
…えっちな子にはお仕置きが必要だね」
ふっかさんは真顔でまっすぐわたしを見据えた後、有無を言わさず唇を塞いできた。
『…んっ、ふっ…』
言葉とは裏腹に柔らかくて優しいキス。
あぁ、ダメだ…このキスをされると何も考えられなくなる…
しばらくされるがままに舌を絡ませられ、ふと離れた瞬間にどちらのものともわからない涎が糸を引く。
深「あーあ、えっちな顔しちゃってかあいいね。わら
ただでさえ満月の夜で興奮してるのに、焚き付けてきたのはAだからね?」
深「俺もう止まらないよ?」
キスで溶かされてしまったわたしは、ふっかさんを見上げながらこくんと頷くほかなかった。
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なむ - もう更新しないんですか…? 続きが気になります。ゆっくりでいいので更新待ってます! (10月23日 23時) (レス) id: ec35228bfa (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - 好きです!楽しみにしてます (2023年1月18日 3時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
レリリ(プロフ) - すごく面白いです。忙しいと思いますが更新待ってます (2022年10月3日 12時) (レス) @page31 id: e9c04f2da0 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - 更新待ってます!! (2022年5月10日 0時) (レス) @page25 id: 300c84084f (このIDを非表示/違反報告)
Nina - 更新待ってます‼️とても面白いです‼️ (2022年5月9日 22時) (レス) @page25 id: a69d533e05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:My | 作成日時:2021年9月21日 17時