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▶︎ASide
『…っ』
樹くんにたくさん匂いを嗅がれて恥ずかしくなって、
そろそろいいかな？と思い声を掛けたら首筋に痛みが走る。
どうやら甘噛みされたらしい。
樹「いいわけねーじゃん」
『え？ちょっと…、やめっ、』
樹くんはお構いなしに首筋をツーっと下から上へ舐め上げてきて、
抵抗したいのに身体がビクッと反応してしまう。
樹「なにその反応。もしかして俺のこと誘ってる？」
『やっ、誘ってな…っ』
樹「ちょっとAちゃん黙って」
それ以上何かを言うことが出来ないように樹くんは唇を塞いできた。
突然のことにびっくりして目を見開くと、
樹くんは閉じてた目をゆっくりと開けてニヤリと目を細める。
抵抗しようにもがっつりホールドされて無理やり舌を深く絡めてくる濃厚な口付けと、
試合後だというのに苦くて甘い香水の匂いに溺れそうで
頭がクラクラしてきた。
だんだん足に力が入らなくなってきて涙目で樹くんを見つめると、
樹「Aちゃん、そんなに俺のこと見つめちゃってかわいーね」
樹「俺に惚れちゃった？」
と満足そうに笑う。
深呼吸して少しだけ落ち着いたら、ポケットが振動していることに気付いた。
スマホを取り出すと、ふっかさんと翔太くんから着信とメッセージ。
深澤 辰哉Aー?今どこにいる?
📞不在着信
しょうたお前今どこにいんの?
一人でどっか行くなよ
📞不在着信
📞不在着信
『そろそろ戻らなきゃ…』
樹「やば。俺にも着信きてるし。流石にこれ以上Aちゃんといると二人に殺されそうだわ(笑)」
樹「あ、連絡先教えてよ。今度デートしよ」
そう言われて戸惑ってる間に樹くんはわたしのスマホを取り、さっさと交換してしまった。
『じゃ、じゃあ戻るねっ』
そう言って歩き出そうとした時、手首を掴まれ今度は優しく抱きしめられる。
『え？樹くん…？』
その瞬間、首筋にチクッと走る痛み。
樹「俺のマーク付けといたから。
俺からみんなへの宣戦布告」
樹「なーんてね」
そう言って悪戯に笑った樹くんの後ろに、鬣が見えたような気がした。
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なむ - もう更新しないんですか…？ 続きが気になります。ゆっくりでいいので更新待ってます！ (10月23日 23時) (
レス) id: ec35228bfa (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - 好きです！楽しみにしてます (2023年1月18日 3時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
レリリ(プロフ) - すごく面白いです。忙しいと思いますが更新待ってます (2022年10月3日 12時) (レス) @page31 id: e9c04f2da0 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - 更新待ってます！！ (2022年5月10日 0時) (レス) @page25 id: 300c84084f (このIDを非表示/違反報告)
Nina - 更新待ってます‼️とても面白いです‼️ (2022年5月9日 22時) (レス) @page25 id: a69d533e05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：My | 作成日時：2021年9月21日 17時
