コンテスト【橙】 ページ1
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あれから翔太くんとはほとんど会話してない。
挨拶しても「お、…おう！」みたいな感じで顔背けてすぐどこか行っちゃうし、なんだか気まずい…。
もしかして、嫌われちゃったのかな…。
でもあんなことまでしておいて急に素っ気なくなるなんてひどくない！？！？
…あー！！！！
もう翔太くんのこと考えるのやめよ！！
『はぁ…』
「どうしたん？そんな大きい溜息なんかついて」
一人リビングで項垂れていると向井さんが入ってきた。
『…なんでもないです』
向「そう？ならええんやけど」
向「コーヒー飲む？」
向井さんがキッチンに立つとすぐにいい匂いがしてきた。
向「はい、どうぞ。インスタントやけど。ミルク多めやで。ふーふーして飲んでな」
『ありがとうございます』
一口飲むとふわっと良い香りがして、ミルクとコーヒーのバランスも絶妙だ。
『美味しい！』
向「よかった」
思わず笑顔で伝えるとにっこり微笑む向井さん。
いつもはおちゃらけてるけど、特にラウちゃんとかわたしには時々こうやって面倒見のいいお兄ちゃんみたいな一面を覗かせる。
向「なぁ、ちょっと急なんやけどもうすぐ写真のコンテストがあってAちゃんに被写体になってもらえへんかな〜って」
『ええぇ！？それってわたしがモデルになるっていうことですか？』
向「ええリアクション！まぁそういうことになるかな」
『ええ〜、でもわたしに務まるかどうか…』
向「そんなかしこまらんでも大丈夫やで！俺が最高に可愛く撮るし。
今回のテーマから何撮ろうかな〜って考えたらAちゃんしかおらんかってん」
うーん、そう言われてもわたしなんかでいいのだろうか…。
向井さんの突然の要求に少し考え込む。
向「U-18のコンテストで、どうしても優勝したくて…お願いできひんかな？」
子犬みたいにうるうるした目で見つめてくる向井さん。
そんな目で見つめられると断れないよ…。
『そこまでいうなら、、わたしなんかでよければ…』
向「ほんまに！？ありがとう！
よし！そうと決まれば早速準備してくるわ！
Aちゃんも準備して待っといて！！」
返事をするなりパァっと明るい表情になった向井さんは急いで部屋に戻ってしまった。
ちょっと強引だけど、憎めない人なんだよな〜。
それに最近翔太くんのことでモヤモヤしてたし
確かに気分転換もしたいし、
少しわくわくしてきた。
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なむ - もう更新しないんですか…？ 続きが気になります。ゆっくりでいいので更新待ってます！ (10月23日 23時) (
レス) id: ec35228bfa (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - 好きです！楽しみにしてます (2023年1月18日 3時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
レリリ(プロフ) - すごく面白いです。忙しいと思いますが更新待ってます (2022年10月3日 12時) (レス) @page31 id: e9c04f2da0 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - 更新待ってます！！ (2022年5月10日 0時) (レス) @page25 id: 300c84084f (このIDを非表示/違反報告)
Nina - 更新待ってます‼️とても面白いです‼️ (2022年5月9日 22時) (レス) @page25 id: a69d533e05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：My | 作成日時：2021年9月21日 17時
