折れる音 ページ27
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「そっか...残念だけど、もし戻ってきたくなったらいつでも戻っておいでね。打ち上げとかも参加してくれていいし」
『ありがとうございます。お世話になりました』
次の日、私はサークルを辞めた。
これで綺麗さっぱりナジェミンとの関わりはなくなった。
サークル長はいきなりのことに驚いていたけど、色々あるよねと案外すぐに受け入れてくれた。
その足でサークル棟に行き、置いていた私の私物を全部鞄に入れる。
そんなに多くはないけど、資料だったりバッテリーだったり。もうこのサークル棟に来ることもないと思うと少しだけ寂しい。
これからはもっと自分のために時間を使おうかな。料理のサークルとか入り直してみようかな。
サークル棟を出ると冷たい風がコートの中を通り抜ける。
寒い。葉っぱが一枚もついていない木のように何だか心が物足りなくて寂しい。
『結局逃げてばっかりだ』
とぼとぼと歩く足下には枯れた木の枝が落ちている。
その上を歩くたびに、ピキッと音がする。
その時だった。
視線を上げたちょうどその先にナジェミンのポケットに手を入れるワンリンさん。
木の枝なんて踏んでないのにピキッと音がした。
『ほんとに、つきあってんじゃん....はは』
アホらしい。
馬鹿らしい。
何が向き合うだ。
何で今日もミントのパーカーを着てるんだ。
何でそれを見つけてしまうんだ。
思わせぶり男め。
何でピンス食べに行こうなんて誘ったの。
何で可愛いとか言って、手握ってきたの。
全部、全部鮮明に覚えているのに。
悲しい、辛い、よりも何故か腹が立って仕方が無い。
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うー(プロフ) - すごく楽しかったです！次回もたのしみにしています！ (2021年9月1日 17時) (
レス) id: 938e109c39 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あんまんさん。完結おめでとうございます！わぁーぐっとまた世界観が広がりました。読み返します！次回作も楽しみです。ありがとうございます！！ (2021年8月31日 16時) (レス) id: 69d2a3416e (このIDを非表示/違反報告)
chien(プロフ) - ロンジュン？ロンジュン待機していいですか！！ (2021年8月31日 3時) (レス) id: 7dfbaf6ceb (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく拝見してます！ジェノのお話も、ジェミンのお話も、３回くらい読み返しました！ヘチャンのお話も読んでみたいな…と思っているのですが、パスワードを教えていただけたら幸いです！ (2021年8月28日 19時) (レス) id: f5b3ab7103 (このIDを非表示/違反報告)
さなこ(プロフ) - ろんじゅーん！！！！！！(真似してすみません) (2021年8月27日 22時) (レス) id: a10af9d64e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんまん
| 作成日時：2021年5月14日 17時
