愛されキャラの天使ちゃん３ (ページ4)

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優しさにつつまれたならページ4

「いやッ！！！！」

翔くんがボタンに手をかけた瞬間に

怖いと思ってしまった…。

我に返った時にはもう遅かった。

目の前には今にも泣き出しそうなくらい傷ついた顔をした翔くんがいた。

「……ごめッ」

私が言い終わる前に、翔くんはお風呂場に行ってしまった。

お風呂のドアを閉める音が

まるで翔くんの心の扉が閉ざされたように感じて。

翔くんを傷つけてしまったのは私なのに…。

私の目からは涙がこぼれ落ちそうだった。

ダメだ……。今日はもう帰ろう。

翔くんに置き手紙を書いたあと、着替えて家を出た。

帰り道。

ずーーっとお月様を見ながら帰った。

だってとっても綺麗だったんだもん。

霞んでよくは見えなかったけど。

決して涙がこぼれそうだからじゃない。

お月様がとっても綺麗だったから。

その日はベットに倒れこみ、そのまま何も考えずに寝た。

ー次の日ー

自分の体が異常なまでに濡れているのに気付き、飛び起きた。

あぁ…またあの夢見たんだな…。

すぐに布団を剥ぎ、洗濯を始める。

洗濯機が回る音を聞きながら、昨日の事を思い出した。

なんで翔くんを拒んじゃったんだろう……。

自分の言った言葉が何度も頭の中で繰り返される。

突き飛ばした瞬間に出た言葉はあまりにも残酷で…。

謝りたい……。

そんな時。

ピーンポーン…………

誰だろう？？

「はーい…」ｶﾞﾁｬ

ドアを開けると………

宇「もえー♡遊びに来たよー！」

千「いぇーい！！♡サプラーイズ！！♡笑」

「びっくりした～笑笑いらっしゃい！！(*^^*)」

やっぱりメンバーの中でも女同士。

二人は私にとってお姉ちゃんみたいな存在で。

二人が居てくれるだけで、私は安心した。

千「もえ！これ買ってきたの！一緒に食べよ！」

宇「お茶もらうねー！今日は女子会だから～」

「あ！私やるよ！」

ちあちゃんが買ってきてくれた有名なクッキーと紅茶を入れて私たちの女子会は始まった。

千「ん～♡おいしー！！♡もえも食べな！」

「…あ、うん！！おいっしーい♡ 宇野ちゃんも食べよ！」

宇「もえ、

…なんかあった？」

あー。宇野ちゃんには嘘つけないな。

そう思った。