愛されキャラの天使ちゃん３ (ページ11)

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誓いを胸にページ11

隆弘サイド

その後、翔くんのお父さんがもえの父を説得し、

もえは幼なじみと暮らす事になったそうだ。

そして中学卒業後、上京して一人で生きていく事を選んだらしい。

これ以上迷惑かけないために何て言ったら、翔くんのお母さんは絶対引き止めるから、

芸能の仕事をしたい！と口実を作って上京したそうだ。笑

まぁ、歌手になりたいってゆーのは昔からちょっと思ってたらしいけど笑

貴「…おわり。

…説明下手でごめんね笑」

8年もいれば、メンバーの事はだいたいわかる。

勿論家族だって。皆んなどっかしらの公演を観に来て挨拶していくから、会った事がある。

でももえだけは、一度も来た事がなかった。

お母さんが小学生の時に病気で亡くなった事は知っているけど

その後からAAAになるまで４年たって初めて聞いた。

孤独から救ってくれた翔くんとご両親は、

もえにとって、もう家族みたいなもんなんだ…。

中学生の時のもえに会いたかった…。

俺が先に出会ってれば…

もえに想ってもらえてたのかな…。

一番つらかった時期に知り合えなかった事にもどかしさを感じた。

「…それでそのお父さんに…なんかされた？」

「…。仕送りはしてるんだけどね…。足りないって…。

今日も一日中電話鳴りっぱなしなんだ…。

だからにっしーの気付かなかった。……ごめんね。」

「いや、そんなの全然いいけどさ…、

…それでお金振り込みに行ってたの？」

貴「…そう。もう最後にしてって言ったけど…。多分また来ると思うな…。」

「そっか…。……。」

俺はそこから何も言えなくなった。

どんなにひどい事されても、

もえにとってお父さんが大切なんだ、ってわかるから。

どうするのが正解かがわからない…。

でも…。

西「ごめん。もえ。今は俺にも何が正解かわからない…。

…でも、俺はもえを一人で泣かせたりしたくない。

一緒に悩んで、間違って、苦しんで、それで、

一緒に一番もえが幸せな道を探したい。だから…

これからの事一緒に考えよ？

どんな時も、俺がもえの事守るから。」