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帰りたいのに ページ27
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すばるが帰ってくる日。
今日は部活が お休みで 早く帰れた。
ルンルン気分で 帰宅中に 後ろから声がかかった。
「Aちゃん。」
聞き覚えのある声。
正直 聞きたくなかった声。
無視して 歩き続けようと したけど 肩を掴まれて 動けなかった。
「Aちゃん、一緒に お家に帰ろう？」
あ「何なんですか！」
武「私たちはやっぱり 一緒に暮らすべきだ と思うんだよ。」
振り返って 抗議すると、前嶋さんは 意味がわからないことを 言い出した。
あ「一緒になんか 暮らしませんっ!!」
武「そんな事言わないで ほら、本当の親と 住んでる方がいいよ。」
あ「急に出てきて 勝手なこと 言わないでください!!」
武「お姉ちゃんも一緒に 3人で暮らそう？」
あ「なんで お姉ちゃん…。」
武「昨日 2人でいる所を 見つけたんだよ。」
武「千笑が全然帰ってこないから 心配して 探してたんだよ。」
武「そしたらAちゃんを 見つけることが出来たんだ。」
この人 言ってることおかしいって 絶対。
武「だから 3人で お家に帰ろう？」
触れてた手が 肩から手首にかわり 強く掴まれている。
あ「嫌だ!!離して!!」
武「嫌がることないだろう？」
どんどん指が 手首に くい込んできて 痛い。
あと少しで マンションなのに。
早く帰りたいのに。
あたしと、すばるの家に。
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作者名：章佳 | 作成日時：2018年5月23日 21時
