scene48. ページ49
貴方「えっ!ちょっ!
大切にするって言ったじゃないですかぁ!!
私まだ心の準備が、、、
あ、ほらっシャワーだって浴びてないし!!」
江口「やだ。もう待てない。
”私に触りたくないですか…?”って言ったのだれ?」
声真似のクオリティは置いておいて
全然目元が笑ってない江口さんに
逆らうすべもなく、ベッドの上に組み敷かれる。
貴方「ちょっと待っ、んんっ///」
江口「ごめん。
そんな可愛い声出されたらなおさら待てないや。」
抵抗も虚しく、角度を変えて
何度も落ちてくる口づけに
だんだんとふわふわとした感覚に襲われる。
私に触れる彼の手は
驚くほどに優しくて熱くて
身体全部を使って与えてくれる愛情に
私も必死で応えた。
ドラマやアニメでも味わったことのない
満たされた感覚に自然と涙が溢れた。
江口「Aちゃんっ?!
ごめん、どこか痛かった?」
貴方「ふふっ」
私の涙に気付き、さっきまでの熱を帯びた目から
いつもの優しい江口さんに戻って焦る姿がとても愛おしくて
思わず吹き出す。
江口「え?ええ?なんで笑う訳?
真剣に心配してるんだけど。」
貴方「すみません。
ギャップがすごくて、つい。笑」
江口「ねぇーえぇー!
Aちゃんだってさっきまで泣いてたくせにっ
てか、ほんとに大丈夫?
精一杯優しくしたつもりだったんだけど…」
ごにょごにょと語尾が小さくなるのが堪らなく愛おしい。
ベッドでうなだれる江口さんのつむじに口づける。
貴方「もぉ、江口さん、
落ち込まないでくださいよー
さっきのは大事にされてるなぁ、幸せだなぁって思って
嬉しくてつい…///」
江口「え?嬉し泣き??」
貴方「…はい。」
江口「すき。大好き。かわいい。
俺の彼女かわいい。無理。」
私の涙のせい?でその後すっかり狼さんになってしまった
江口さんを大人しくさせるのはとても大変だった。笑
いつの間にか眠りについていたようで
再び目を覚ました頃にはすでに外は真っ暗だった。
せっかくの休日の大半をベッドの上で過ごしてしまった事に
少しだけ後悔したが、隣で気持ちよさそう眠る江口さんを見て
恋人とのんびり過ごす休日も悪くはいなと思い直した。
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mxoxo8(プロフ) - 、さん» うっかりしていました!ご指摘ありがとうございます! (2020年8月10日 7時) (レス) id: 34b604d95c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星村さん | 作成日時:2020年8月10日 0時