江口さんと井口さん (ページ42)

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scene41. ページ42

江口side

江口「それがですね、、、」

代永「もしかして俺たちの慰めが必要になった？」

江口「ちょっと、ウィングさん、
なんで振られた前提なんですか！笑」

木村「まさか」
代永「え、嬉しい報告？」

江口「その、まさかです。」

代永「よかったね、えぐ！」

木村「お～！おめでとう！
デートうまくいったんだな！」

江口「ありがとうございます。

まだみんなには隠しておこうって二人で決めて
マネージャーと事務所の一部にだけ報告したんですけど、
二人には前に話聞いてもらってたんで
どうしても報告したくて。」

代永「話してくれてありがとう。

そしてほんとにおめでとう！
あんないい子なかなかいないよ～
絶対幸せにするんだよ！」

木村「ほんとだよな。
江口にはもったいないよなぁ。

実は俺も・・・。」

江口「えええ？！良平さん？」

木村「あははっ
冗談だよｗ

今度Aちゃん誘って飲みに行こう！
江口のどこがいいのか根掘り葉掘り聞きたい。」

江口「ねぇーえーーー！！」

その後も夜中まで二人の質問攻めを受けつつ
お祝いをしてもらった。

明日は深夜にラジオが1本だけなので
すっかり飲みすぎてしまった。

気持ちがふわふわしていて
なんとなく夜風に当たりたくなり、
ゆっくり歩いて帰ることにした。

明日は初めてAちゃんのラジオに呼んでもらう。

声優仲間のラジオにゲスト出演することは珍しくないが、
自分の彼女がメインパーソナリティーを務めている番組に
行くなんて初めての経験だ。

しかも一緒に呼ばれているのは
ひょろっと男子の二人、、、

宏太朗は変なところで勘が鋭いし、
梅ちゃんのあの目で問い詰められたら
つい必要のないことまで話してしまいそうだ。

バレない様に過ごせるか。

しかし、そればかりに囚われてしまって
ラジオの内容に影響が出てしまっても困る。

色々と心配していると徐々に緊張してきた。

さっきまで体内にあったアルコールが
覚めてくる感覚を覚え、
途中のコンビニで缶ビールを買って流し込む。

しばらく歩いて家に着くと
すぐに眠気に襲われ、シャワーも浴びずに眠りについた。