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scene31. ページ32

貴方side

平日ということもあり、
スムーズに車は進んで行った。

出発から1時間半ほど、
ここまで来る間、
江口さんと色々な話をした。

お互いの家族のこと、
実家のペットの話、
小さい頃の話。


くだらないことから
真剣な話まで、
今までお酒の席では聞けなかった
色々な江口さんの一面が見えた。

やばい。
めっちゃ好きかも。

どんどん自分の気持ちを
自覚していく。

てゆうか、江口さんて
改めて見るとほんとかっこいい…


眼鏡から覗く運転中の真剣な目、
シャープなフェイスライン、
すっと伸びた鼻筋。

襟足に少し寝癖がついていて
それさえも愛おしい。


江口「え、なんかめっちゃ見てない?!笑」

貴「わ、すみません…つい。」

江口「つい?
運転中の江口さんに見惚れちゃった?」

貴「はい…つい。」

そう返事をしてから
横目で江口さんを見ると
運転席側の窓の方を向いているが、
少し顔が赤い気がした。

うわ、調子乗ったなぁ、と思っていると…

貴「わぁ!!海だ!!

江口さん!海ですよー!」


江口「いひひっ
見えてる見えてる!

俺も久しぶりだなー、海!

Aちゃん、海好き?」


貴「はい!大好きです!
非日常って感じで!」


江口「海が見えて来たってことは
そろそろ最初の目的地だよー!」

江口さんがそう言ってから
10分ほどして、着いたのは
南国風の外観が素敵なレストラン。

お店の外までカレーのいい匂いがする。

貴「ここって…」

江口「そう!
前に言ってた俺が好きなカレー屋さん!

あの時すごい食いついてたから
連れて来たくてさ!」

飲み会の中の
本当に些細な会話だったのに
覚えてくれてたことが嬉しい。

貴「いい匂いー!
江口さん、早く!!お腹減りました!」

江口「はいはい、喜んでくれてよかった!
そこ砂利道だから転ぶなよ!」

ズルッ

江口「ねーーえーー!!
べたすぎぃー!笑」

貴「すみません…
自分でも引くくらいべたで
変な汗かきましたわ。」

江口「ほら、行くよ!
カレーが待ってるよ!」

そう言うと江口さんが左手を
私に差し出す。

びっくりしたが、
おずおずと差し出された手をつかむと
江口さんは満足そうに
お店の階段を登って行った。

案内してもらったのは
外の景色がよく見えるテラス席。

貴「うわー!
すごい!オーシャンビュー!!
やばーい!きれーい!」

江口「あはは!語彙力どうした?!笑」

テーブルには"Reserved"と書かれた
札が置いてあった。

予約してくれてたんだ…さすがや。

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mxoxo8(プロフ) - 、さん» うっかりしていました!ご指摘ありがとうございます! (2020年8月10日 7時) (レス) id: 34b604d95c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星村さん | 作成日時:2020年8月10日 0時

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