アンナチュラル〜Another story〜【横暴な彼の素顔】

Rokuro's story ページ9

はぁ…
平日だと言うのに意外に人が沢山いるこの公園で
1人場所取りとして待つのは中々辛いものがある


東「お待たせ〜いい場所とったね〜」

三「ろく、ありがとう」
買い出しに行ったものをそのまま持ってきたのか
2人は持っていた大量の荷物をよいしょとシートと上に置いた。


「中堂さんは？」

三「車置きに戻ったけど、
A連れてくるんじゃない？」

東「もう、待ってらんない！
飲んでよう」

東海林さんは３人分のビールをもう手に持っていた。

プシュッ

「「かんぱーい」」

2人につられてビールを口に運ぶ。

東「んーうまい！」

三「てかさ、Aがきてから神倉さん緩くなったよね、前はこんなのできなかったじゃん」

東「てか、しようと思わなかっただけじゃん？」

三「あ、確かに、あははは」

「Aさんの、行動力のおかげですね」

「あー！もう飲んでるし！ちょっとー！」

中「ほんの数分も待てねぇのか」

ミコトさんの言う通り
Aさんの後ろから中堂さんはオードブルを持ってきた。

「Aさん、あの量もう終わったんすか？」

「ん？終わったよー
六郎、場所取りありがとうね！」

普通にしたら何時間もくらいかかる仕事を
そんなにパッと終わらせるなんて…

三「Aお疲れ〜」

東「乾杯しよ！」

「ってもう飲んでるじゃん！」

東「小さいことは気にしない！」

「もう、じゃあ初のお花見にかんぱーい！」

Aさんが頼んでくれたオードブルは
某有名店の豪華オードブルで
味は言うまでもなく美味しかった。


「ここの唐揚げは中々食べられないよ〜」

三「んー美味しい！
メニューとして出せばいいのに！」


東「このサラダも美味しい！」

久「この春巻きも美味いですよ！」

「あはは、よかった気に入ってもらえて〜」

中堂さんも黙々とオードブルをつまみながら
ビールを飲んでいる。

春を感じる生暖かい風に
桜がいい感じに揺れて、心地いい。


「気持ちいいね〜」

伸びをしながら中堂さんと微笑み合う姿に
パシャっとまた2人の写真を残した。

Aさんと接する中堂さんをよく見ると
優しくて意外にカッコいいことに気づいた
Aさんと並ぶと2人は本当に絵になる。


"んーっ"とAさんが横になると
その隣に中堂さんも横になった。

東「出たよ〜また二人の世界。」

三「でも、本当に気持ちいいね」

東「確かに。」

「時の流れがゆっくりに感じますね」

周りの視線が気になりながらも
全員で横になって桜を見ていた。

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