アンナチュラル〜Another story〜【横暴な彼の素顔】

Rokuro's story ページ3

三「東海林、大丈夫？」


出て行ったAさんを睨んでるようにも見える
東海林さんはさっきからなんだか変だ。


隣の会社には入り口が透明ドアになってるから
ここからもよく見える。




「星名さーん！いるよね？」

ドアを開いた瞬間に
叫ぶ声が廊下からラボにまで響きわたって
中堂さんが少し反応したのが
横目で見えた

東「あーあ。
可愛いって本当、とくだよね〜」

東海林さんの後ろで毛利さんが"なにあの絵になる図は…"と頭抱えている。

中「ちっ、」
「うわ、びっくりした！
急に後ろに立たない出くださいよ…」

やっぱりAさんのことが気になったのか
入り口近くまで見に来ていた


三「気になるんですか？」

鼻で笑うようにそう聞くミコトさんに
なにも答えずに目を逸らす中堂さん

三「本当に付き合ってるんですか？」
中堂さんに詰め寄るミコトさん。
2人の距離は日に日に縮まるばかりで
お互いの性格を理解しあって、
いいコンビになってきたと…思う。
悔しいけど。

三「言わなくてもわかるなんて
大間違いですからね〜」


中「お前は、うるせぇ」

ミコトさんの頭を軽く小突いたりして
はぁ〜もうなんだよこの2人！
中堂さん、ラボに入ったばっかりの時
こんなことする人じゃなかったのに

三「クスクス、嫉妬ですね」


中「そんなんじゃねぇ」
東「そんなわけないでしょ！」
久「ち、違いますよ！」



三「「「え？」」

中堂さんはともかく
なんで2人が反応するの？」

思わず中堂さんと同時に反応してしまって恥ずかしくなった。


「系！」

ギュッ

帰ってきたかと思えば
そのまま中堂さんに抱きつくAさんは

「浮気したら殺す」


怖いくらい真顔でそう呟いた。


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