雪どけの病棟

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岩本side

点滴が出来てテープを貼りながら康二を見ると様子がおかしい事に気付いた

翔太も気付いたみたいで声をかける

渡辺「康二く〜ん、しんどくなっちゃったかな？」

向井「はぁっはぁっ、いやや"、やめてっ、もう痛いのいやぁ"、怖いのむりぃ"(泣暴)」

深澤「あ、パニック起こしてるわ。」

目黒「康二く〜ん、もう大丈夫だよ。誰も痛い事しないよ？ほら、何も持ってない。」

岩本「抱っこして落ち着かせるわ。康二、おいで。」

固定のままだったら余計に止まらないと思って抱っこをして落ち着かせる事に

向井「いやぁ"っ、いたいっ、はぁっはぁっ」

深澤「痛いのないよ〜。康二見て〜？もうちっくん終わったよ。痛かったもんね。ふっか失敗したから康二痛い思いしたんだもんね。ごめんね(撫)」

固定時間もいつもより長かったからなぁ
パニック起こすのも無理ないか

岩本「もうしないよ。ほら、大丈夫。」

ゆっくり一定のリズムでトントンする

向井「もう、やらん？康二、いたいのっ、せぇへん…」

目黒「もうちっくんしないよ。見て？康二が頑張ってくれたからもうちっくん出来てるでしょ？」

岩本「あとはもっと康二が元気になるのを待つだけ。」

向井「ん〜ん"っ、抜いてぇ、これいらん"〜(号泣)」

点滴の管を引っ張ろうとする康二を止める

岩本「それはしない。康二、それは出来ない。今これ抜いたらまたちっくんするよ？嫌でしょ？だったら引っ張らない。」

向井「いややぁ"(号泣)」

深澤「嫌じゃないの。せっかく頑張ってちっくんしたのに、また痛い思いするの？次は３回で出来るか分かんないよ？」

確かに、血管が細かったから１回で出来るかは分からない

向井「うわぁぁん"(号泣)」

岩本「分かったからもう泣かない。」

渡辺「しばらくはトラウマになるだろうな。」

目黒「過呼吸も起こしてるから処置になるとまた呼吸が苦しくなるかもしれないね。」

深澤「落ち着かせながらするしかない。」

言葉とか気持ちが伝わってくれない時ももちろんある
痛みを伴う治療もあったりする
それがストレスや負担にもなるだろうけど、治療をやめるなんて事は出来ない

だから、ゆっくり落ち着かせながら続けるしかない

出来るって分かってるからするんだよ？
大丈夫、俺達も居るから怖くないよ

END

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