番外編002 taiki ページ44
俺の部屋に来て百面相をしているのは想太だ。
なんだか面白いから、しばらく眺めていたけれど
だんだん鬱陶しくなってきた。
大「何しに来たんだよ。笑」
想「大輝くん、あのさ…いや、やっぱいい」
大「なんだよ!笑」
想太が話そうとしないから、無視して本を読む。
追い返さないあたり、大人じゃね?笑
「あー」とか「うー」とか悩んでる様子。
もっと静かに悩めないもんかね?笑
大「なに、Aとケンカでもした?」
想「いや、全然してない」
大「なんだよ、惚気かよ。リア充爆発しろ」
目線を本に向けたまま、冷たく言い放ってやった。
お前の悩みなんか幸せな悩みなんだろ。どうせ。
想「あのさ、ちゅーしてええと思う?」
え?
あまりに可愛らしい悩みすぎて思考停止。
いや、いいに決まってんじゃん。
付き合ってるんでしょ?
いや、お前、付き合う前にしようとしてたじゃん。
想「Aが可愛いすぎて、やばい」
大「え、キスだけでいいの?笑」
想「は?何、え?なに言うてんの、え?」
動揺しすぎて、いっそのこと可愛い。
なんだよお前、ずりぃーわ。
大「ほら、Aだと思って練習してみ?笑」
想「は?やめろ!キモいわ!」
ガチャ。
俺の部屋の扉が開いた。
「この前借りてた参考書…なん、だ、けど…
え!?想太!?
え?あ、えっと…ごめん!」
想太とじゃれあってるところを
しっかり見られた。
想「A!ちゃうねん。これは!」
いやーこれは面白い。
想「何、笑ろとんねん!最悪やー」
慌ててAを追いかける想太。
そんな可愛い弟と妹の青春の1ページ。
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かおり(プロフ) - さくらさん 感想ありがとうございます!初めてコメントいただいたので、とても嬉しいです(^^)番外編も頑張って書きますのでまた遊びに来てください! (2019年6月25日 21時) (レス) id: 5ecbc891ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも更新楽しみにしてました!終わってしまうのは寂しいけど、番外編楽しみに待ってます!!! (2019年6月25日 21時) (レス) id: 30528eed19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かおり | 作成日時:2019年2月14日 23時