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sota side
「想太？大丈夫？熱計る？」
俺の体調を気遣ってくれてるんやけど、
のこのこ部屋に付いてくる危機感のなさに
少し苛立ちすら感じた。
でも、あの瞬間、大輝くんじゃなくて
俺を選んでくれたことは嬉しい。
もう少し一緒に居たいけど、
理性を保つことに自信がもてなくて。
想「計って、熱」
Aのおでこに自分のおでこをくっつけた。
ほら、早く、突き飛ばして逃げて。
「想太？」
顔を真っ赤にして俯くだけで
避けることも、怒ることもしない。
そんな声で呼ばないで。
もう、だめ。
恋心も下心も今まで必死に隠してきたのに。
Aとずっと一緒にいるためにしてきた
俺の努力は、この瞬間に無駄になろうとしている。
全部、大輝くんのせい。
誰よりもAを好きなのに。
誰よりも大切にしてきたのに。
ゆっくり、ゆっくり、
気持ちを伝えたかったのに。
大輝くんが急に戻ってくるからさ
俺は焦ってAに最低なことをしようとしてる。
全部、全部、大輝くんのせい。
2人は両想いで、永遠があるんだから
Aの初めてを全部ちょうだい。
「想太？…泣いてるの？」
想「泣いて、ない…」
気づいたら涙が溢れていた。
キスさえもできなくて。
俺の手でAを傷つけるなんて、できなかった。
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かおり(プロフ) - さくらさん 感想ありがとうございます！初めてコメントいただいたので、とても嬉しいです(^^)番外編も頑張って書きますのでまた遊びに来てください！ (2019年6月25日 21時) (
レス) id: 5ecbc891ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも更新楽しみにしてました！終わってしまうのは寂しいけど、番外編楽しみに待ってます！！！ (2019年6月25日 21時) (レス) id: 30528eed19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおり | 作成日時：2019年2月14日 23時
