022 ページ22
sota side
だって、そんな。
今更、Aのことを好きだと認めたところで
誰が得するん。
Aは困るし、大輝くんも困るし。
俺だって自ら茨の道に行くわけで。
「想太さぁ、そんなこと言ってたら
人間、恋なんてできないよ」
俺のベッドに寝転んで、俺を一切見ずに
ゲームの画面だけをみてカッコいいことを
言ってるのは、親友の雄大くん。
雄大くんは俺がAを好きなことに
だいぶ前から気づいていた。
大事な話がある、と俺の家に来てもらったけど
今更なに言ってんの、って呆れられた。
「好きになった順番なんて関係ないよ。
そんなこと言ったらさ、大輝くんのこと
好きになったの、実彩子さんより
Aちゃんのほうが先じゃん」
先に言っておく。
大輝くんとか、実彩子さんとか知り合い風な
呼び方をしているけど、雄大くんはA以外とは
会ったことがない。
いつもお調子者の雄大くんに
イタイところを突かれて、だいぶ落ち込む。
そうは言ったって、どうしたらいい？
「その子を幸せにしたいって気持ちが大きい人が
1番、その子に相応しいんだよ」
それだったら負けない。
でもさ、ゲームをしながら言ってるこの言葉を
俺は信用してもいいのか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かおり(プロフ) - さくらさん 感想ありがとうございます！初めてコメントいただいたので、とても嬉しいです(^^)番外編も頑張って書きますのでまた遊びに来てください！ (2019年6月25日 21時) (
レス) id: 5ecbc891ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも更新楽しみにしてました！終わってしまうのは寂しいけど、番外編楽しみに待ってます！！！ (2019年6月25日 21時) (レス) id: 30528eed19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かおり | 作成日時：2019年2月14日 23時
