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taiki side
「大輝、またAちゃんのこと
考えてたでしょ？」
余裕の笑みを浮かべる実彩子。
この前、久しぶりにAと言葉を交わしてから
思い出しては顔が綻んでしまう。
泣きながら駄々をこねている姿を
冷静になって思い出すと、
可愛いを通り越して、滑稽で。
「いや、ちょっと思い出し笑い」
なんにせよ、彼氏が他の子のことを考えるのって
普通は嫌なもんじゃないの？
この前の話をしたら、可愛いねなんて笑う。
そんな余裕を見せられると追いかけてしまう。
確かに俺はAのことが好きだった。
楽しい時や嬉しい時は思いっきり笑うし、
怒ってる時も悲しい時もあからさまだし。
俺にはない感情豊かなところに惹かれた。
年も離れているし、
何よりAの隣にはいつも想太がいるし。
2人の間に俺の入る隙なんてないと思った。
大学に入学して出会ったのが実彩子だった。
居るだけで華を添えるような美しい容姿なのに
控えめで前に立つタイプではなくて。
そんな実彩子に一瞬で惹かれた。
Aとは真逆の君だけど、
時々見せる無邪気な笑顔がAを思い出させた。
結局、Aのことが忘れられなくて、
どちらにも中途半端で。
自分でも最低だって思う。
でも、実彩子の1番も俺ではないことは分かってる。
きっと俺は誰の1番にもなれないんだ。
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かおり(プロフ) - さくらさん 感想ありがとうございます！初めてコメントいただいたので、とても嬉しいです(^^)番外編も頑張って書きますのでまた遊びに来てください！ (2019年6月25日 21時) (
レス) id: 5ecbc891ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも更新楽しみにしてました！終わってしまうのは寂しいけど、番外編楽しみに待ってます！！！ (2019年6月25日 21時) (レス) id: 30528eed19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおり | 作成日時：2019年2月14日 23時
