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your side
「はぁ、想太か…」
「なんやねん。溜め息つきながら
人の名前呼ぶなや」
友達が言った言葉とか
あの日、想太が言った言葉とか
私は頭を抱えているのに。
想太は人の気も知らずに
相変わらず私のベッドに寝そべって
漫画を読んでいる。
「少女漫画ってよう分からんわ」
「じゃあもう帰ってよ」
「ええやん。今日、Aとあんま喋ってないし」
ほら、またそんなこと言う。
想太の言葉一つで嬉しくなる自分が分からない。
「想太ってモテるの？」
「今日めっちゃ失礼やな！」
なんかもやもやしちゃって
想太に当たってしまって、ごめん。
「想太って好きな人とかいるのかなー？って」
「おらん」
私の話を聞いているのかいないのか、
少女漫画に目を向けたまま答えた。
なんだかんだ言ってハマってんじゃん。
「おるって言ったらどうするん？」
「…寂しい」
「え？」
「え？」
え！私、今、何て言った？
「あほか！帰る！」
何が起こったのか分からなくて。
無意識で出た言葉の意味も、この感情も。
想太帰っちゃうんだ、とかどこか冷静だった。
何かが変わる気がするんだけど、変えたくなくて。
変わらないものなんてないのに。
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かおり(プロフ) - さくらさん 感想ありがとうございます！初めてコメントいただいたので、とても嬉しいです(^^)番外編も頑張って書きますのでまた遊びに来てください！ (2019年6月25日 21時) (
レス) id: 5ecbc891ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも更新楽しみにしてました！終わってしまうのは寂しいけど、番外編楽しみに待ってます！！！ (2019年6月25日 21時) (レス) id: 30528eed19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおり | 作成日時：2019年2月14日 23時
