ストーカー ページ21
「いずくー。お散歩いきましょー」
出久と夜に散歩するのがインターン中の日課。
コンコンコンと部屋のドアを叩くと出てきた。
「A、その格好だと寒くない？」
「歩いてたらあったかくなるから大丈夫」
そんな会話をして事務所からでた。
「最近エリちゃんに会ってる？」
「会ってるよ、最近は"個性"の訓練も順調みたい」
「そっかあ」
エリちゃんの話をする出久はほんと幸せそうで。
きっと良いお父さんになると思った。
「出久と結婚したら幸せそう」
「え！？そ、うかな…」
顔を赤くして照れる出久かわいい。食べたい。
思わずニヤニヤしてると後ろから肩に手を置かれた。
「こんばんは」
振り向くとそこにいたのは昼間の男の人。
男の人を見て私も挨拶を返す。
「帰ってから君のこと調べたんだけどファンになってしまって…良ければ握手してもらえないかな？」
「え、ほんとですか！？嬉しいです」
ファンになったなんて言われるの初めて。
握手をすると照れくさそうに笑った。
「そちらの彼は？」
「あ、デクです！A…えっと、ミュアリィと同じエンデヴァー事務所のインターン生で」
「へえ、彼氏ではないのかな？」
「か、かれ…！？ち、ちち違います！」
いや、焦りすぎ。
なんかそれだと秘密で付き合ってるみたいで怪しくない？
「そっか、よかった」
よかった？？
ほっとする男の人に疑問を浮かべつつそのままちょっとだけ世間話をした。
「あ、あのさAちゃん」
「はい？」
「連絡先聞いてもいいかな？」
連絡先？
え、ヒーローって連絡先教えてもいいの？
どうしようと混乱してると「いいかな？」と距離を詰めてくる男の人。
「すみません、連絡先は教えられないんです
学校側から止められてるので」
混乱する私の腕を引いてそう言った出久。
「そうなんだ…残念」
「A、そろそろ帰ろう」
「あ、うん」
男の人に別れの挨拶をして離れた。
なぜか私の手首を握ったままの出久。
「出久？ねえ、」
「…っあ、ご、ごめん！」
「どうしたの？眉間に皺よってる」
「いや、うん…ちょっとね」
って微笑む出久の笑顔は嘘っぽかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちらす(プロフ) - 魔孤蠧マコトさん» 遅くなってすみません(T_T)少し忙しいので気長に待っていただけると嬉しいです(;_;)いつもありがとうございます！！ (5月2日 2時) (
レス) id: e6b8bf52cc (このIDを非表示/違反報告)
魔孤蠧マコト(プロフ) - あ。マコ。の本垢です (4月28日 19時) (レス) id: 96bbb29a63 (このIDを非表示/違反報告)
魔孤蠧マコト(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁぁぁあ！！！これからも頑張ってくだせぇ！！！！ (4月28日 19時) (レス) @page36 id: 96bbb29a63 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 月姫さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます♡ホークスの登場はあまり多くないですが毎回良いとこ持っていかせてます(笑)またホークスの登場たのしみにしててください♡ (3月13日 20時) (レス) id: 45f86b220a (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - いやー！！！ホークスと夢主ちゃんの距離感がじれったい！！！！きゅんきゅんして叫びたい！！衝動を抑えられずにコメントしてしまいすみません...！！ (3月11日 23時) (レス) @page33 id: ad0933ba75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちらす
| 作成日時：2024年1月11日 2時
