106話 ページ13
そう言って、シャークんさんがこらえきれないように吹き出した。泣きながら笑っている。もしくは、笑いながら泣いている。やがて、
「……ありがと。ちょっと元気でたわ」
「どういたしまして。良かったです。_______ちなみに、全部適当言った訳でもないですよ。私のカンは、結構当たるので」
その言葉にまた笑って、空気がふわりと緩む。
その瞬間を狙ったかのように、不意に彼がにやりと、その笑顔をよく言えば楽しそうな、悪く言えば意地悪そうなものに変えた。
「_______俺の担当メイドのルール、知ってるか？」
「……いいえ」
「“夜にこの部屋に来ないこと”それと＿＿＿＿“何があっても俺に直接さわらないこと”」
「……………………………………ちょっと、とてもすごくものすんごく重大で重要でやらないとこの惑星が滅ぶかもしれない用事を思い出したので、失礼いたします」
「幹部命令だ、却下する。
＿＿＿＿＿＿今更逃がしてやるかよ」
わぎゃ、という私の悲鳴に全く構わず、急いできびすを返した私の腕を容赦なくつかんで引っ張られ、反動でベッドの上に倒れ込む。完全に油断していた。
咄嗟に足を蹴り飛ばして逃げだそうとして、この人が足が動かないことを思い出して躊躇した、その一瞬で引き寄せられて引きずり混まれ、オマケと言わんばかりに絞められる、
……ではなく、抱き枕のように、抱きしめ、られる。
「ちょ＿＿ちょちょちょ、シャ、シャークん様！？駄目です離して、この体勢は良くないです！恥ずかしいです離して！！」
「あぁ、確かにお前は“ここにいる”な。あと、様はダメだ」
「惑星が滅ぶかもしれないんですよ！？」
「上等だ。“最期の時”が来るまで離さないどいてやるよ」
「…………レイアときんとき様に、怒られる…………」
「あー……ドンマイ」
「……ちょっと嫌いになりました」
「……それは嫌だ」
そう言って、ぱっと身体を離す。やれやれと息を吐いて、今度こそスムーズにベッドから降りる。動揺して、危うく落ちかけた。
「私が来たってことは、内緒にしておいてくださいね」
「俺が寝るまでここにいてくれたらな」
「わかりました！わかりましたから、」
この人こんなだっけ？とか、さっきまで泣いてたのに、とか。色々なことが頭をよぎったが、一旦全て無視して言う。
「＿＿おやすみなさい、シャークん“さん”」
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すみれいん(プロフ) - 114話のお話ってあの動画ですよね…！？違っていたら恥ずかしいんですが、この前急いでみたばっかなのでめちゃくちゃテンション上がりました。ありがとうございます。 (2022年7月19日 21時) (
レス) @page22 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
サンセットマリン - キンコンカンさん» コメントありがとうございます！確かにwwww意図したわけではなかったのですが同列に見えますね……ww (2021年10月1日 13時) (レス) @page50 id: 58697e3d5e (このIDを非表示/違反報告)
キンコンカン(プロフ) - 136話のネズミと虫と幹部が同じ価値みたいに並べられてるの笑ったww (2021年9月29日 22時) (レス) @page43 id: 318aa683f9 (このIDを非表示/違反報告)
サンセットマリン - のんのさん» Twitterに興味を持ってくださりありがとうございます！検索しても出てこない……って、何が原因なんでしょうかね……？ちょっと原因がわからないので、url貼ってみますね。 https://mobile.twitter.com/home です。これで無理ならどうしようかな……？ (2021年9月29日 21時) (レス) id: 58697e3d5e (このIDを非表示/違反報告)
サンセットマリン - そらと。さん» はい！お互い頑張りましょう！！ (2021年9月29日 21時) (レス) id: 58697e3d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンセットマリン | 作成日時：2021年9月16日 8時
